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Interview
MD
設計技術促進(EDAなどツール開発・構築)
Interview.1
のこぎりのような「道具」から
「ロボット」レベルへ。
未来の設計のあり方を
捉えながら、設計環境を
進化させていく。
堀川 和成さんの写真

設計技術推進部は、最先端の電子デバイス設計環境を構築・整備して、製品開発部門の設計業務の効率化をサポートするミッションを担っています。EDA(Electronic Design Automation)の活用を促進するのが最も主要な役割で、世界のビッグ3ベンダーと連携。最新のEDAツールを最適にカスタマイズして導入・展開するのはもちろん、技術指導やチューニング、実際の製品設計への適用支援まで、一貫して手がけています。

EDAはこれまで、電子デバイスの設計に有効な「のこぎりやかなづちのような道具」として役に立ってきました。当社の製品設計で例えれば、メモリチップにおいては「超微細な3次元回路を、宮大工のように緻密に組み立てる」、SSDコントローラ(SoC)においては「ブロックを組み合わせて、高度なシステムを形成する」ためのツールとして使われてきたと言えるでしょう。自ずと手作業に頼らざるを得ない部分があり、EDAと言いつつ、自動化への道はまだ半ばでした。

しかし最近では、これも例えればサグラダファミリアのような「緻密さとスケール感を併せ持つデバイスづくり」が求められています。それなのに依然として、大工的な手作業の道具としてEDAを利用していたのでは、壁を越えることはできません。そこで私たちは、機械学習などAIや仮想化といった先端技術を取り入れながら、EDAを「設計ロボット」に進化させていこう、今はまだ人手や個人の経験・勘に頼っている作業を自動化していこうと、トライアルを続けています。「EDAの未来を見通して、明日の電子設計のあり方を実現していく」先陣を切っているのが、当社の設計技術推進部の大きな特徴です。

Interview.2
ライセンス交渉から
ネットワーク構築まで。
T・Hさんの写真

組織は、デジタル設計部門、NANDフラッシュ設計部門、企画部門の3部構成です。デジタル設計はSSDコントーラなどデジタル系、NANDフラッシュ設計はアナログ回路も含めたメモリチップ、それぞれに特化して、EDAツールの評価・カスタマイズ・立ち上げ・保守、またセル設計、シミュレーション、DFT(テスト容易化設計)、キャラクタライズなどの運用支援と、「道具をかついで設計部門に入り込み、設計陣がEDAを使いこなして成果を挙げ、事業に貢献する」フェーズまで幅広く関わります。企画は、ベンダーとのライセンス交渉・契約・管理を軸に、EWSやストレージ、ネットワークの導入・管理など、設計部門のためのICTインフラ整備を含めて広範な業務に携わります。

守備範囲が多岐にわたるため、EDAツールの導入・運用支援および調達・ライセンス業務、電気・電子機器の設計、ITやネットワークのインフラ構築など、何か関連する知識・経験を有する方であれば、確実に力を発揮できる場とポジションが揃っています。入社後の教育研修が充実しており、若手の人材を育てる体制が整っていますから、知識・経験が不足していても、EDAやAIによる設計自動化のトレンドや業務効率化への関心が高ければ、スキルを磨きながら活躍、成長できるチャンスは十分にあります。シリコンバレーなど海外に出張してEDAの最先端をキャッチする機会もあります。

また、設計に使用する各種多様な先端ツールに触れることが出来ますし、投資も積極的に行っていることから常に最新のツールを購入して使えるのもメリットでしょう。比較的大規模な学会やベンダーセミナーでの技術発表の経験機会も多数あります。

設計部門や海外ベンダーをはじめ、日常的にやりとりする人が多いため、コミュニケーション力とベーシックな英語力は必要ですが、設計の自動化や環境整備のスペシャリストは世の中的に限られます。技術者として、市場価値の高い専門性が身につくのもこのポジションの魅力だと思います。

※インタビュー内容は取材時のものです。(2018年8月取材)
PROFILE
堀川 和成さんの顔写真
堀川 和成
設計技術推進部 部長
T・Hさんの顔写真
T・H
設計技術推進部
設計技術第二担当 グループ長
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