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Interview
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転職者座談会 / メモリ・SSD製品開発部門
メモリやSSDの新製品を創り出して
世界市場に送り出す、
開発エンジニアの醍醐味とは。
自分が開発に関わった新製品が世界市場に出て、ワールドワイドで人びとや企業に使われるのを目の当たりにできる!当社のエンジニアならではの醍醐味について、メモリデバイスやSSDの製品開発を手がけているキャリア入社の4人に語ってもらった。
Interview.1
異業種でも同業種でも、
前職で培った
知識・経験を活かせる
フィールドがある。
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キオクシアに転職した理由から聞かせてください。
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F.K.前職では約8年間、年に1機種のペースでノートPCの新製品をリリースしてきました。企画からハード/ソフトの設計、製造まで、ひと通り見ることができました。しかし、毎年同じルーティンを繰り返すうちに、もっと心の底から思い入れを持った製品を手がけなければという危機感が芽生えるようになりました。自分自身の視野を広げて、新たな可能性を探りたいと考えるようになり、思い切って異業種へのキャリアシフトを決断したのです。以前から半導体には興味を持っていましたし、話を聞いていくなかで、異業種からの転職でもチャンスがあると感じて、当社を志望しました。
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W.O.私は新卒で入社した半導体メーカーで11年、モバイル機器向けICの設計・評価を手がけてきました。働きがいはあったのですが、年齢と共にマネジメント寄りの業務がメインになり、私自身は現場で設計に携わっていたかったので、転職を考えるようになりました。それに、もともとPCを自作したりするのが好きで、SSDも出始めの頃にすぐに買って速度の大幅な向上を体感し、近い将来めざましく発展するだろうと注目していました。その点でも、NANDフラッシュからコントローラまで主要部品を内製し、SSD製品を自社で一貫してつくっている当社は、とても魅力的な転職先でした。
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K.K.私も前職は半導体メーカーで、DRAMの開発・製造に携わっていました。ただ工場勤務だったので、製造プロセス全体を見渡せるようになった段階で、より製品の開発・設計に近い上流の仕事に就きたいと思って、当社にエントリーしたのです。同じメモリ分野なので、工場で培った力がどこまで通じるか、自分を試したい気持ちもありました。
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S.E.前の会社にいた時に東日本大震災が起こり、宮城県の工場が被災して生産中止を余儀なくされ、キャリアチェンジを考えるきっかけとなりました。何社か当たっていた時に、当社がNFCなど通信機能を搭載したSDカードを開発中で、専門のエンジニアを募集していると知りました。前職は異業種ですが、私は4年ほど非接触型ICカードの設計を担当していたので、経験を活かせると確信して転職に踏み切りました。
Interview.2
法人や個人のお客様ニーズに
応えてより良い製品を
生み出す一翼になれる。
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入社後、どのような製品開発を手がけてきましたか。
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S.E.希望どおり、NFC機能付きSDカードの開発を担当しています。量販店向けの商品では、SDカードを何枚も持っている消費者をターゲットに、スマホをかざすだけで、カードごとの記録内容や残容量がすぐに分かる仕組みを提案。BtoBの法人客向けでは、NFCでカードをロックするセキュリティ機能をプラスしました。機器からSDカードを抜き出すと自動的にロックがかかるため、カードを紛失しても記録内容の漏洩を防止できます。テレビ局のお客様がタレントなどの個人情報を記録する目的で使われるなど、新しい用途も開けています。SDカード単体では価格競争になるため、付加価値を付けて差別化を図るべく手段のひとつとして、NFCを活用しています。
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K.K.私が属している製品技術部は、アプリケーション側の要求仕様を満たすレベルまでメモリデバイスの性能を高め、市場に広く提供できる製品を立ち上げる使命を担っています。いま入社6年目ですが、最初に2年、製品技術業務の基礎を習得した後、不良解析担当として四日市工場で2年間のOJTを体験。製品技術部に戻ってからは品質管理に携わっています。開発中のデバイスの品質向上が主な役割で、例えばメモリを使い続けると、書き込み・読み出し・消去の機能に問題が生じる可能性があるのを、検証や不良解析を通して解決。必要な性能を確保したうえで、四日市工場での量産につないでいく仕事です。
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W.O.私はeSSD、エンタープライズ向けSSDの製品設計と技術開発を推進する部署に所属しています。サーバーメーカーなどハイエンドの企業顧客の要求仕様に応じ、スペックの検討・策定、回路基板の設計、ドライブの試作・評価、製品立ち上げ、顧客認定の取得、さらに出荷後の顧客対応やトラブルシュートまで、私たちはチームワークで一連の業務を引き受けています。『ゆりかごから墓場まで』と例えられるくらい、業務の幅が広いのが特徴で、私は電子回路基板、特に電源系の回路設計を受け持っています。eSSDは大量に電力を消費するうえ、データの信頼性への要求が厳しいため、バックアップ用の回路を内蔵するなど、電源が落ちてもデータが失われたりしないよう対策を講じる必要があり、重要なパートを任されている責任を感じています。
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F.K.私の部署はdSSD、データセンター向けSSDの製品開発部門ですが、他の製品開発部門とは決定的な違いがあります。他の製品は国内の事業所で開発しているのに対し、唯一dSSDは日本と海外の事業所が連携して開発しているのです。欧米の顧客が多いことから、ニーズの把握、ファームウェアのカスタマイズ、導入後の問題解決など、お客様の近くで取り組むほうが効率に優れるという考え方のもと、アメリカとイギリスのハード/ソフトエンジニアや応用技術/営業のリソースを活用した製品開発の進め方を導入。グローバルなものづくりの先進的な事例にしようとトライアルしているところで、私は日本側の技術窓口として、欧米と国内の拠点を結んでプロジェクトをドライブする重責を担っています。
Interview.3
それぞれが自ら主体的に活動して、
世の役に立つプロジェクトを推進。
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最もやりがいを感じるのは、どのような場面でしょうか。
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F.K.海外顧客の多様な要請に応えるべく、dSSD製品のラインアップを拡充するのが、現在の主要なミッションです。私は、日本側の部長やプロジェクトマネージャー、NANDフラッシュ担当者と協力しながら、電気設計と全体の取りまとめを担当しています。欧米の拠点にも何度も出張して相互の橋渡しをしていますが、カルチャーや考え方の違いもあり、コミュニケーションギャップの解消が大きな課題です。正直、国際間でチームを組んでプロジェクトを進める難しさを肌で感じる一方、グローバルビジネスの先頭に立てる部署でもあるので、他ではこれほど海外のメンバーと仕事をする経験は得られないと思っています。得難い機会だけに、大変ではあるけれど、自分が主軸となって前に進めていこうと頑張っています。
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W.O.eSSD も、シリコンバレーなど海外の顧客や部品メーカー/ベンダーとの接点は多いですね。普段はTV会議で、必要な時に出張して、デザインレビューやコンセプトレビューを行ったり、海外製のICを調達したり、密接にコンタクトを取っています。

最もやりがいを感じたのは、パワーマネジメントICの採用です。以前はディスクリート部品を組み合わせて電源系を構成していましたが、ちょうど私が入社した頃に、システム電源への切り替えが計画されていて、仕様策定、ICのベンダー選定、試作、SSDに搭載しての評価など、一連の担当責任を課されました。1年半ほどで製品化し、そこから2年かけてお客様の認定を取得。現在、3~4シリーズの製品を立ち上げているところです。今後、すべての製品に展開される電源システム化の第一歩を自分の手で開けたのは、タイミングに恵まれたとはいえ、願ってもない体験でした。

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K.K.私の場合は四日市工場での経験です。製造現場の最前線で、どのような不良症状が出るのか、実際にメモリを動作させながら確認できたからです。それも前職での経験を活かし、デバイスを動作させた時に、どうメモリの動作と関係するかまで突き止めていけたので、事前に不良を想像できるようになり、プロセス側にフィードバックして初期不良の発生を低減できました。ちなみに、工場での歩留り向上は速さが求められますが、いま手がけている品質管理は、お客様に出荷した後も問題がないよう、長期にわたって安定した品質を確保していく仕事です。特にターゲットにしている車載用途では厳格な信頼性が要求されるため、PDCAのサイクルを回しながら、改善に継ぐ改善を重ねていこうと目指しています。
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S.E.私のところはコンシューマ向けの商品開発なので、働きがいはずばり、自分が起こしたプロダクトが市販されているのを、身近で見られることに尽きます。量販店はもちろん、どこのコンビニに行っても、当社のSDカードが置いてあると思います。BtoCの観点で、それほど世界の消費者の手に取ってもらえる商品をつくっているメーカーですから、少しでも人びとの生活を良くする・幸せにするプロダクトを開発するのだというミッションを常に持ち、消費者の皆さんが待ち望んでいるものを生み出し続けることが、私の不変の目標です。
Interview.4
キャリア入社のメンバーが多数。
心配せずに飛び込んで来てほしい。
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当社への転職を考えている方へのメッセージをひとことずつ、お願いします。
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W.O.私の部署では約半数がキャリア入社です。新卒入社の人を含めて、さまざまなバックグラウンドを持つエンジニアが意見を出し合いながら製品をつくっています。すぐプロジェクトにアサインされますし、入社したばかりでも自分の意見やアイデアを反映できます。いろいろな角度からアドバイスをもらえるので、問題も解決しやすいですよ。
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K.K.エンジニアのレベルが高いので、一緒に仕事をしていくうちに、自然に力が付きます。そうそう、入社した時に「分からないまま仕事をするのが、いちばん良くない。分からないことは分からないと話してほしい」と言われたのが、今でも印象に残っています。
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S.E.皆さん、技術に対して真摯です。同時に、製品の開発サイクルが速いので、組織が細かく分業化されています。最初は、どの部署が何をしているのか分かりにくい反面、配属されて手がける技術分野が『違うな』と感じたら上司に話して、よりフィットする業務を相談することもできます。必ず自分に合った部署と仕事が見つかるので、心配せずに飛び込んで来てください。
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F.K.福利厚生がしっかりしています。休みを取りやすい、住宅手当が充実しているなど、ワークライフバランスの面でも働きやすい会社だと思います。本当に技術者として充実している環境なので、ぜひ多くのキャリア入社の方と一緒に働きたいですね。
ありがとうございました。
※インタビュー内容は取材時のものです。(2018年8月取材)
PROFILE
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F.K.
2014年入社
dSSD技術部製品開発部門
大学時代は電子工学科で、今日のクラウド・コンピューティングをテーマに制御・ネットワーク系の技術を研究。卒業後8年あまり、エレクトロニクス企業でノートPCの企画から製造まで広く関わり、毎年新機種をリリースした経験を持つ。
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W.O.
2014年入社
eSSD技術部製品開発部門
大学で機能材料工学を専攻し、発光素子の研究に取り組む。卒業後11年間、半導体メーカーに勤務。スマホやノートPCなどモバイル機器のUSBスイッチや充電系ICの仕様検討から回路・レイアウト設計、評価、量産立ち上げまで担当。
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K.K.
2012年入社
フラッシュ製品技術部
大学の専攻は物性物理で、発光材料を研究。前職では6年ほど、DRAMメーカーの工場に勤務。生産側に身を置いて、メモリデバイスの開発やプロセスインテグレーションなどを手がけ、開発と製造のプロセス全体を見渡しながら経験を積む。
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S.E.
2013年入社
フラッシュ製品開発部
大学は化学工学科。シリコンの物性を追究するが、材料系だったので、半導体との関連は無かった。前職は電子化学分野のメーカーで、非接触型ICカードの設計・評価・量産立ち上げ業務を4年ほど担当し、ICやNFCの知見を習得した。
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