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Interview
MD
転職者対談 / メモリ設計部門
どこまでも世界No.1を目指し
次々にハードルをクリアしながら、次世代のメモリを設計する。
2次元から3次元へ、64層から96層へ、その先へ、フラッシュメモリの進化はとどまるところを知らない。その革新の中核を担うメモリ設計エンジニアは次々に立ちはだかるハードルに立ち向かい、世界No.1メーカーを目指して挑戦を続けている。ここではキャリア入社して活躍中の2人に、想いを語り合ってもらった。
Interview.1
ジョブマッチングを
重視した採用を通じ、
さまざまなキャリアの
技術者が活躍中。
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当社に転職を決めた理由からお聞かせください。
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T.M. 外の世界を見たいと思ったからです。前職の半導体メーカーに5年ほど在籍し、AD変換器の開発に取り組むうちに、同じ世界に閉じこもりがちになっている自分に気づきました。別の技術分野にも目を向けて、キャリアの幅を広げていきたいと思う気持ちが生まれてきたのです。

転職先として当社を選んだのは、四日市工場を見学したり、面談で詳しく聞いたりしたなかで、量産の桁が違う。最先端の回路技術を突き詰めながら、ものすごい数量のメモリチップをつくっている。きっと自分の可能性を広げられると納得できたからです。こちらの志向と部署の業務について、面接でじっくり話し合うなど、ジョブマッチングを重視してもらえたのも、安心につながりました。

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K.H. 私もスキルとキャリアを広げたいと思って転職しました。前職に新卒で入社した2010年代後半は液晶ディスプレイが盛り上がっていて、カラーフィルターの開発も勢いがありましたが、少しずつ先細りになってしまい、2016年の転職前は正直、技術の先が見えた感じでした。その点、メモリは技術的にも市場的にも将来性を見込めたし、リソグラフィのプロセスはカラーフィルターとほぼ同じだったので、業種が違っていても経験を活かせると思って転職を決断しました。実際、電気・電子・半導体系に限らず、光学、物性、数学、TCADなど、多様な専門の技術者がキャリア入社して活躍しています。同業種・異業種に関係なく、いろいろなバックグラウンドを活かせる職場だと思います。
次に、現在の仕事についてお話しください。
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T.M. フラッシュメモリチップの回路設計を担当しています。私は、コントローラチップの開発ではなく、メモリセルを搭載したメモリチップの開発を担当しており、メモリセルに電圧をかけてデータを書き込むアナログ回路の設計を受け持っています。製品やテーマ、技術に応じ、最適な構成になるようチームを組むので、お互いに専門の知見や情報を交換しながらプロジェクトを進めていけます。しかも仕事の進め方は、一人ひとりの裁量に委ねられるので、自由度が高くてやりやすいですね。スケジュールはかなりタイトなので、そこは心して頑張っています。

具体的な製品としては、すでに市場に出ている三次元メモリ、BiCS FLASH™64層のアナログ回路を設計しました。今はより先端の技術に取り組んでいる真っ最中です。

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K.H. 私は、リソグラフィ用のフォトマスクを設計するメモリリソグラフィ技術部に所属しています。次世代製品向けのマスク開発、先端技術の追求、設計インフラの整備・運用、3つのチームに分かれており、私はマスク開発と先端技術の追求のチームを行き来しながら、3次元メモリ向けのフォトマスクを立ち上げる役割を担っています。平面と立体ではデザインルールが大幅に異なり、フォトマスクにも新たな構造が求められるため、これまでにない技術を開発・適用して設計・製作を行う必要があり、その橋渡し役を務めているわけです。
Interview.2
世界でも先進的な
イノベーションに打ち込める。
大変だからこそ面白い。
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やりがいを感じるのは、どのような時ですか。
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K.H.私の場合、1年目にしっかり学べたのが、現在の働きがいにつながっています。メモリやプロセスなど、技術の専門講座が充実しているうえ、メンターの先輩がOJTを指導してくれたので、業務の流れやポイントを把握したうえで、マスク設計の実務に就くことができました。もうひとつ、設計部門だから設計だけというわけではなく、四日市工場のプロセス部門や生産技術部門を巻き込みながら、3次元リソグラフィにマッチするマスクを設計・製作してプロセスに展開していきます。メモリのものづくりに直結して活動している実感があっていいですよ。

同時に3次元構造のBiCS FLASH™では、マスクを計画どおりに作成したのに、実プロセスではその通りいかなくて、まっすぐ掘り下げるべき縦の溝が曲がってしまうといった現象が起こります。3次元ゆえの高いハードルなのですが、そこをシミュレーションと工場での計測・評価を活用して乗り越え、新製品の立体的な回路を確実に形成できるレベルまで引き上げていくのです。非常に難しくて苦労する反面、まだ世界でも限られたエンジニアしか手がけていないイノベーションを、自分たちが先駆けて推進している手ごたえを得られます。

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T.M.同感です。メモリ設計部門でも、BiCS FLASH™の開発で他社を追い抜いてみせるという士気を全員が共有しています。層数が増えるほど、新たな課題に遭遇しますが、これまでに培ったノウハウをベースに、メンバーが意見やアイデアをぶつけ合いながら解決を図る風土が定着しています。

具体的に私の例で話すと、前職でアナログとデジタル両方の回路技術に携わってきた経験をフラッシュメモリチップの回路検証に応用できないかと、上司から打診を受けました。3D化が進むに連れ、チップ内部の構造や機能は複雑になるばかりで、検証の難度も上がります。いっぽうで、層数が増えるほど試作のコストが嵩みます。事前に効率的に検証できれば、それだけ試作・評価を繰り返さずに済むため、前職の知見をと期待されたのです。まだトライアル中ですが、私なりにアイデアを盛り込んで最初の一歩を踏み出せたと自負しています。

Interview.3
技術にどん欲な人、何でも臆せずに
聞ける人が活躍できるフィールド。
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当社に入って良かったと思うのは、どんなことですか。
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K.H.メモリの技術は多岐にわたるので、分からないことも多々出てきますが、必ず誰か詳しい人がいるし、部署に関係なく気軽に質問しても答えてもらえます。後で、実は世界的な権威の方だと分かったりして(笑)、最先端の技術をエキスパートから身近に習得できる環境が素晴らしいなと、私の率直な感想です。
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T.M.そうですね、部とか課とか関係なく相談に乗ってもらえるし、アイデアやデータを提供してくれます。TV会議で四日市工場の量産技術やプロセス技術のメンバーとも日常的にやりとりしていて、会社全体でエンジニアがチームを組んでいる感じですね。ただ、独特の略語とか専門ごとの用語の違いがあるので、最初は少し戸惑いました。
これからの目標を聞かせてください。
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T.M.私のベースは回路設計なので、そこは極めていきたいと考えています。同時に、ものすごい量のメモリを世界市場に供給しているメーカーなので、技術とビジネス、両方の視点からものづくりを追求することで、視野を広く持てるエンジニアになろうと目指しています。
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K.H. 私はリソグラフィ技術全般を任されているので、今は浅く広くですが、今後は広く深く、全体を見通しながらマスク設計やプロセス設計を最適化できる存在を目標にしています。多岐にわたる技術分野を俯瞰して観る総合性と、各分野も深掘りできる専門性と、どちらも身に付けたいですね。
では最後に、当社への転職を考えている方へ、メッセージをお願いします。
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T.M.技術にどん欲な人が活躍できる会社です。キャリア入社のメンバーも多いし、何でも臆せずに聞ける人なら、すぐに馴染めます。転職の視点では私自身の経験ですが、自分が何を大切にしたいのかを明確にすることが第一です。自分の軸をクリアにしておけば、面接でも具体的にアピールできるし、後悔しない転職につながると思います。
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K.H.バックグラウンドとか専攻とか、私はひとつのきっかけだと感じています。技術に対して積極的であれば、当初は知らないことが多くても、数年たてば思ったとおりの仕事ができるようになります。特に転職者には、それが当社のいちばんの魅力だと言えるでしょう。
ありがとうございました。
※インタビュー内容は取材時のものです。(2018年8月取材)
PROFILE
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T.M.
2015年入社
メモリ設計第一部
大学院電気電子工学専攻博士課程修了。学部の時から動画像圧縮、電源雑音解析、LSI設計など、半導体の設計技術を一貫して探究。半導体メーカーに就職して5年ほど、マイコンに搭載されるAD変換器の開発を手がけた後、当社にキャリア入社。
インタビュー顔写真
K.H.
2016年入社
メモリ設計第二部 メモリリソグラフィ技術担当
大学の物理学科で有機顔料の結晶構造解析を研究。色に関わる研究室だったことから、印刷会社に就職し、液晶ディスプレイパネルのカラーフィルター開発に携わる。10年ほど経験を積むなかで、より将来性のある分野での活動を望むようになり、当社に転職。
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