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Interview
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転職者座談会 / 評価・信頼性・品質保証部門
評価・品質系の技術は、
メモリとSSDの世界競争を
勝ち抜くための武器だ。
最先端のメモリやSSDを、いかに速く多く世に出して、競合に打ち勝つか。ものづくりの鍵を握るテスト・評価・信頼性・品質保証の分野でも、キオクシアでは同業界・異業界からの転職者が数多く活躍している。ここでは、世界競争を勝ち抜くための武器ともいえる評価・品質系の役割と業務、働きがいについて、5人のキャリア入社エンジニアに語ってもらった。
Interview.1
検査や評価や品質保証を通じて、
より良いものづくりを
支える使命は共通している。
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最初に、現在の担当業務についてお話しください。
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N.I. 開発フェーズのウェハーテストに従事しています。ウェハー上のメモリチップを、私たちが最初に動作確認するのですが、まだ開発段階で、どこも実現できていない、誰も分かっている人のいない最先端の試作品なので、まず動作することがないのです(笑)。その動作しない原因を評価・解析し、プロセス部門にフィードバックして動作するようにしていく。それもチップ1個の単位ではなく、ウェハー上に形成される1,000~2,000個のチップを一度にテストすることでマスデータを捉え、動作しない(不良の)原因を統計的に把握する役割を担っています。
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T.K.私は、フラッシュメモリの評価ツール/評価環境を企画・開発・構築する部署に所属し、ダイソート工程で使われるテスターなど評価装置全般を担当しています。ウェハー上のチップの電気特性をひとつひとつ測定し、良品と不良品を選別する工程ですが、毎日生産される大量のウェハーをすべてチェックしなければなりません。いかに正確にスピーディに検査できる装置をつくるか。歩留りの向上、ひいては会社の収益に大きく影響する部門だけに、重い責任と確かな働きがいを実感しています。
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K.M.当社のメモリを組み込んだSSD製品のファームウェアの評価を行っています。私の担当は、データセンターやインターネットサービスなどエンタープライズ用途。実際のシステムを模擬し、SSDを搭載してアプリケーションを動作させ、データの読み書きなどに不具合がないことを証明しつつ、不具合が出た場合は設計部門と連携して修正します。エンタープライズ用途では特に高い信頼性が求められるため、SSDの長期的な安定稼働、外部機器とのインターフェース速度の安定性といった点を重視した評価に力を注いでいます。
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M.O.メモリの信頼性を評価する部門で、開発品の不良解析に携わっています。3次元のBiCS FLASH™をはじめ、これから市場にリリースされる製品が主な対象で、温度や湿度、耐久性などの負荷をかけた試験の結果、不良が発生すると判明したメモリデバイスの不良箇所や原因を突き止める仕事です。フラッシュメモリはスマホなどに搭載されて何年も使われますから、「ユーザーが使い続けていくなかで問題が起きたりせず、長く安心・信頼して利用できる製品を市場に出す」メーカーとしての責任を担っていると自負しています。
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M.T.私はメモリ顧客品質担当、要するに特定のお客様に対する当社製品の窓口の役割に就いています。スマホやPCのメーカーとしてワールドワイドで著名なお客様に、当社が供給するメモリの品質が安定していると納得していただけるよう、定期的にドキュメントを作成して報告する。また、お客様固有の要求仕様に合致しているかどうか、四日市工場に依頼してパッケージを組み、京浜地区の技術部門による評価結果をレポートする、といった業務をしています。顧客対応を通してCS(顧客満足度)を上げていくのが、部署のミッションです。
Interview.2
「世界でここだけ」の技術を
実現できる場が、
多方向に広がっている。
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最も働きがいを感じるのは、どのような場面ですか?
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N.I.まだ誰も知見を持っていない「開発フェーズの未知の世界」を真っ先に探検できることです。ウェハー上の新しいチップを、新しく組んだテストプログラムで動作させるなかで、何が原因で動作しないのか。ウェハーなのか、プログラムなのか、デバイスの新機能なのか…フォルトツリー解析の考え方で、さまざまな観点からアプローチしていきます。見極めるのが大変な反面、原因を突き止めて解決できた時の達成感は格別です。私たちにしか探究できない評価・解析であり、世界初へのチャレンジだと思うと、気持ちが弾みます。
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T.K. 装置側の立場から話すと、当社では独自のテスターを開発しています。テスターメーカーから汎用のテスターを買うこともできますが、性能に比して高価な場合が多いため、自社でより高性能の装置をよりコストをかけずに導入しようと取り組んでいるのです。評価・解析や製品開発のエンジニアの「こういうテスターがあったら」という声を聞いて、アイデアを練りながら形にしていけるので、モチベーションが上がります。何より、自分たちが企画・開発したテスターが工場にずらっと並ぶ姿を目の当たりにできるのが、いちばんの魅力です。

私自身の事例では、ウェハー上の不良チップの所在をマッピングする装置ですね。それまで、測定にすごく時間がかかっていた原因を特定し、解決策を工夫したうえで、テスター専門ではないメーカーに製作を依頼しました。結果、測定スピードを従来の約120倍に高めただけでなく、価格を半分に抑えることに成功。現在、四日市工場で運用されています。

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K.M. 最新のサーバやPCに最新のSSDを搭載し、いろいろ動かしてみながら評価できるのが、楽しくて面白いところです。各種LinuxやWindowsをはじめ、多様なOS環境でも安定して動作するのが当社のSSD製品の強みですが、言い換えれば私たちは、多様かつ先端のOSやアーキテクチャ、またNVMeなど高速化が進むインターフェースの知識をいち早く吸収しながら、総合的な品質評価をドライブできるわけです。

SSDのファームウェア自体、新しいインターフェースや機能に応じて進化していますし、エンタープライズ系ユーザーの使い方や使い勝手をイメージしたアプリケーションを構築して性能を検証したり、SSDへのストレスのかけ方を工夫したり、コンピューティングに興味のある人に向いている仕事だと思います。評価の自動化を推進するプロジェクトなど、横断的な案件にも参画しており、スキルアップにつながっています。

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M.O.不良解析では、マイクロからナノのレベルまで掘り下げて、ピンポイントで発生箇所を突き止める必要があります。いろいろ情報に当たりながら、検討を重ねて的を絞り込んだ結果、自分が予想したポイントに実際に不良が見つかった時は、やはり嬉しいものです。

見えない世界をどうやって見るか、多角的にアプローチしていくトライアルが面白くて、例えば私は、フラッシュメモリ内部の配線を評価して不良を見つけられるようにしました。これまで、内側に隠れている配線を評価するのが困難だったのを、前職を含めて培った知識・経験を活かし、新しいメソッドを確立できたのです。みんなから『中まで配線が見えるようになった!』と喜ばれましたが、おかげで依頼が殺到して、毎日大忙し、といった感じです(笑)。

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M.T.最も達成感があるのは、当社のデバイスがお客様に認定され、スマホやタブレットなどに搭載されて世界市場に出た時ですね。ワールドワイドで人びとに親しまれているブランド品だけに、サプライヤーとして認められた感動が大きいのです。そのためには、お客様の要請に的確に対応してスピーディな認定取得につなげる努力。さらに出荷後、お客様からの品質に対するクレームがないよう、絶えず適切な情報の提供に努める取り組みが鍵を握ります。メジャーかつ最先端のグローバル企業のお客様ですから、メールや電話でコンタクトをとるのは、超一流のエンジニアの方ばかり。対等に向き合うために、幅広い知識とコミュニケーション力・プレゼンテーション力が求められます。その分得られる知見が多く、技術者として、人間として成長できる仕事だと満足しています。
Interview.3
半導体業界やメモリの知識・
経験以上に大事なのは、
「探究心、問題解決力、行動力」。
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どのような人ならキオクシアで活躍できると思いますか。
受け入れ体制と合わせて聞かせてください。
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M.O.入社後の研修が充実しているので、半導体やメモリの詳しい知識は入社時点で必要ありません。信頼性評価の分野では業界・業種に関係なく、電気的なテストや材料系の実験、品質保証や品質工学の知見や経験を活用できますし、現に異業界出身者も活躍しています。評価・解析で大事なのは、どのような現象も『なぜだろう?』と疑問に思って、どうなっているかを考える力ですから、知的好奇心・探究心旺盛な方の応募をお待ちしています。
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T.K.評価・解析に限らず、自ら課題を見つけて解決できる力は重要です。特に私が期待したいのは、異業界のメーカーで製造装置や検査装置をつくったり、ラインの問題解決に取り組んできた方。その業界では当たり前でも、半導体業界の私たちには新鮮な驚きであったりもするので、そうした異業界・異業種ならではの視点を、ぜひ発揮してほしいですね。
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K.M.私は電機メーカーと自動車メーカーを経験して転職したのですが、すんなり溶け込めました。SSDの品質保証でいうと、やはりメモリの知識は入社してからでOK。それより、趣味で自宅にサーバを構築しているとか、最先端のOSやアーキテクチャに興味があるとか、ITC機器の仕様を読むのが好きといった人に向いていると感じています。
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M.T.顧客品質保証の場合は、お客様とのリレーションを深めると同時に、関連する社内のさまざまな部署と調整を取っていかなければなりません。対人折衝力が強く求められるわけですが、それはどこまでも勉強だと思って頑張っています。何らかの製品の品質に関わる業務経験があれば、後は一人ひとりの意欲と行動力次第ですね。
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N.I.実務を通して身につく技術が、いちばん生きる技術だと思います。テストエンジニアにソフトウェアの知識は必須ですが、メモリやプロセスについてはレクチャーやOJTで習得しながら、自分なりに応用していけばいいので心配ありません。もともとプログラムのデバッグは、うまく動かない問題を解決するという点で故障解析と共通しているので、ソフトウェア開発の経験は分野を問わずに活かせると思います。
Interview.4
キャリア入社のエンジニアが
多く活躍中。
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最後に、転職を検討されている方へのメッセージをお願いします。
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M.T.私は、とにかく世界の最先端に触れたくて当社を選びました。ワールドワイドで大勢の人に使われているフラッシュメモリやSSDのものづくりに携わり、世界のメジャーなIT企業とわたりあえるのですから、これ以上の働きがいはないと言い切れます。
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T.K.キャリア入社の人は少ないと思っていましたが、入ってみたら半数くらいが転職組でした。話をしているうちに、『実はキャリア入社』だと分かる人が多くて(笑)。いろいろな専門や経験を持った技術者が集まって、会社としての総合力もハイレベルだと思います。そういう意味でも、自分の力を試したい、チャレンジしたいという方に、どんどん応募してほしいと期待しています。
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M.O.私が入社して驚いたのは、女性エンジニアが多く活躍している事実です。私もそうですがワーキングマザーも多くて、子どもがいても働きやすい制度や環境がそれだけ整っている証明だと嬉しく思っています。ぜひ、もっと多くの女性に入ってほしいですね。
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N.I.当社は、やりたいと思ったことをやれる会社です。自由度が高く、風通しがいいうえ、上司も相談に乗ってくれます。『自分はこうしたい』という意志を持った人が、提案して実現できる場なのですから、あなたの想いを存分にアピールしてください。
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K.M.当社に関心を持った方は、ぜひまずは応募してみて欲しいと思います。私もそうでしたが、面接では一方的に質問を投げるのではなく、ご自身で築いてきたキャリアをベースにしながら、面接官がキオクシアで実現できること・成長できることを丁寧に摺合せてくれます。面接を通じて、きっとやりたいこと・進むべき方向性がクリアになると思います。ぜひ新しい仲間をお待ちしています。
ありがとうございました。
※インタビュー内容は取材時のものです。(2018年7月取材)
PROFILE
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N.I.
2014年入社
メモリ評価技術部門
大学は情報科学専攻で、テスト系の工学を研究。新卒入社した半導体メーカーで3年半、テストプログラムの開発に従事。業務を一通り習得し、新しい分野を開きたい、知識・経験を活かしてワンランク上のレベルに進みたいと考えて転職を決意。
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T.K.
2015年入社
メモリ評価技術部門
大学院では物理学を専攻。前職は装置メーカーで、10年ほどメモリテスターの開発・設計に取り組む。将来を見つめなおすなかで、長きにわたって培った技術を活用し、日本を代表する半導体メーカーで思いきり腕をふるってみたいと希望。当社への転職に踏み切る。
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K.M.
2017年入社
SSD品質保証部門
大学の専攻は材料物理。前々職は総合電機メーカーで、8年ほどファームウェアを設計。次に2年間、自動車メーカーで電装部品の品質管理を担当。設計と品質管理のどちらも面白く、当社のSSD事業部門なら両方を重ね合わせた仕事ができると思って入社した。
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M.O.
2013年入社
メモリ信頼性技術部門
大学院修士課程で物理工学を専攻。故障解析の受託会社を経て、半導体デバイスメーカーで約8年間、故障解析業務に携わる。実家のある関東へ戻らなければならなくなり、一貫して手がけてきた故障解析の技術を京浜地区で活かせる当社に転職。
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M.T.
2015年入社
メモリ信頼性技術部門
大学では電子情報工学科で物性工学を専攻。約10年間、前職の半導体デバイスメーカーに勤務し、カスタムICの不良品解析を7年、LED照明の電源IC設計を3年経験。より幅の広い汎用の分野で世界最先端のデバイスを手がけたいと思って入社を決意。
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