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社内SEからITコンサルタントへ。社会人4年目のキャリアチェンジで叶えた夢「ママになった今も想いは同じ。世界を舞台に挑戦し続けたい」

ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを加速させるデロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)。ここ数年、女性ITコンサルタントの数は右肩上がりに増加。育休・産休から復帰して活躍する人も増えている。

その一人が、同社ITコンサルタントの近藤美穂さんだ。大手メーカーの社内SEからDTCのITコンサルタントに転身した近藤さんは、グローバル案件を中心に、さまざまなテーマのプロジェクトに取り組んでいる。

Technology Strategy & Transformation シニアコンサルタント
近藤 美穂さん
大学卒業後、2009年4月、大手メーカーに入社。社内SEとして勤務後、2012年10月にDTCに転職。テクノロジーがらみのグローバル案件を中心に経験を積み、現在は外資系製薬会社のデジタルプロモーション戦略のプロジェクトに従事。第一子出産のため、17年10月~19年5月まで産休・育休を取得。他社に勤務する夫とともに、子育てと両立しながらキャリアを積んでいる

現在、2歳になる第一子の子育と仕事を両立する近藤さんに、ITコンサルタントとして働く醍醐味やワークライフバランス、今後DTCで描いていきたいキャリアパスなどについて聞いた。

「今が挑戦すべき時かも」
社会人4年目で決意したコンサルタントへの転身

「新卒の時はコンサルタントの仕事も、コンサルティング業界のことも、まったく知らなかった」と話す近藤さん。学生時代には情報科学を専攻。卒業後は大手メーカーで社内SEとして勤務していた。

初めてコンサルタントと接点を持ったのは、前職で社内コミュニケーション用のクラウドシステムを新たに導入するプロジェクトを担当した時。社外のコンサルタントとともに、社内各部署をまわって説明や導入支援を行った。

「コンサルタントの方々と一緒に仕事をしてみて、彼らの引き出しの多さには驚かされました。その時はDTCとは異なるファームの方と一緒に仕事をしたのですが、それが、コンサルティングという仕事に興味を持つきっかけになりました」

実際に転職を考え始めたのは、入社4年目に入り、仕事にも慣れた頃のことだった。会社に不満があったわけではないが、「グローバルな環境で働きたい」という夢を叶えるなら、今が挑戦すべき時だと感じたという。その時に知ったのが、全世界150を超える国と地域にネットワークを持つDTCだった。

「いくつかコンサルティングファームの面接を受けましたが、その中でもDTCは、グローバルな環境で働ける環境が整っていると感じました。それに、面接の場でお会いした社員の方が皆さん穏やかで、職場の雰囲気も『自分に合う』と思ったんです。パートナークラスの方も親身になって話を聞いてくださったこともうれしかったですね」

入社半年でグローバルプロジェクトに参画

入社した当初は、苦労も少なくなかった。一つは英語だ。周囲には外国人や帰国子女も多く、日常の会議やチャットでも英語が飛び交っている。仕事のスピードの速さにも驚いた。当初は「何とかついて行くのがやっとでした」と近藤さんは懐かしそうに振り返る。

「最初は分からないことも多かった。なので、自分のできることは率先してやって、周囲の人からまずは信頼してもらえるように心掛けていましたね

コンサルタントに転身してSE時代との違いを最も感じたのは、同じテクノロジーを扱うのでも、ビジネス目線で課題に向き合うという点だ。クライアントと相対するときも、相手にするのは本部長や役員など上位のマネジメント層が中心になる。それだけ高い視座、深い見識が求められる。

ただ、仕事の難易度の高さを感じることはあっても、当初の希望通り、さまざまなチャレンジができる環境はやはり楽しかった。入社して半年も経つ頃には、早くも希望していたグローバル案件にアサインされたという。ERP(基幹系情報システム)を海外拠点にも展開するプロジェクトで、アメリカやシンガポールなど各国のメンバーと、数週間にわたってドイツに駐在。その間は生活をともにして、仲間との絆も深まった。

コンサルタント同志の会話も、刺激に満ちている。仕事上のディスカッションでは、上司や先輩の深い洞察や見識に触れることも多く、「脳が活性化する感じですね」と近藤さんは笑顔を見せた。

「入社2~3年目くらいからは、社内での人脈も広がり、プロジェクトも選べるようになってきました。テクノロジーに関わるプロジェクトでも、ツール導入のような案件もあれば、システム構築に伴い業務プロセスを設計したり、デジタルプロモーション戦略を考えたり、扱うテーマはさまざま。自分次第で新しい分野にも挑戦でき、本当に仕事を楽しめるようになってきましたね

仕事のペースは「自分次第」
自由度が高い働き方だから、両立もしやすい

これまで、テクノロジーの知識を武器に、グローバル案件を数多くこなしてきた近藤さん。プライベートでは、2017年に第一子を出産。約1年半の産休・育休を経て、現在は仕事と子育てを両立中だ。コンサルタントの仕事に長時間労働は付き物だと思われがちだが、近藤さんは「むしろ自分次第で管理しやすい」という。

というのも、そもそもプロジェクトベースの仕事なので、働く場所や時間が一律に決められているわけではない。Web会議やリモートワークなども頻繁にあり、自分のタスクを確実にこなしていれば、働き方の自由度は高い。

「クライアントへのプレゼンテーションなど、プロジェクトの中でも重要な予定は決まっているので、いつ頃忙しくなるのかは大体予測がつきます。一つプロジェクトが終われば休暇も取りやすいし、こういうメリハリのある働き方が、自分にはとても性に合っていますね」

出産・育児などのライフイベントに際しても、「思っていた以上にきめ細かなサポートがあった」と近藤さんは明かす。育児中の社員同士のネットワーキングも盛んで、月に一度は、「育児者交流ランチ」が開かれ、子育て中の社員が気軽に話し合える場が用意されているという。

「何よりも職場の雰囲気が良い。上司も私の状況をよく気に掛けてくれますし、子どものお迎えのために早く職場を出るときも、周囲もごく自然に送り出してくれる。何か困ったことがあれば気軽に相談できますし、それに対して会社が柔軟に対応してくれます」

子どもはそろそろ2歳になる。まだまだ手は掛かるが、会社のサポートと家族の協力体制で、うまく乗り切ってきた。今後も長く働いて、着実に自分のキャリアを築いていければと考えている。それができる環境がDTCにはあると近藤さんは微笑む。

「今後やりたいことですか? やはりグローバルな案件を手掛けていきたいですね。いつか子どもを連れて海外駐在できるといいな。DTCで長く働き、キャリアの面でも新しい事例をつくっていけたらと思っています」

取材・文/瀬戸友子 撮影/吉山泰義
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