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新しい発想は多様性の中から生まれる。2019年9月に発足した『Deloitte dX Garage(以下、DXG)』は、テクノロジーソリューションを提供するデロイト トーマツ グループの中核を担うグループ横断のチーム。エンジニアを中心にUX/Creativeデザイナーやデータサイエンティストが集まる多様性に富んだチームです。DXGに所属するエンジニアは実際にどのような働き方をしているのだろうか。女性が少ないと言われるコンサルティング業界で活躍している女性エンジニアに、DXGを選んだ理由、仕事の醍醐味、描けるキャリアについて語ってもらった。

プロフィール

J.Y / アソシエイトエンジニア
台湾出身。大学でカナダに留学し、運動学、コンピュータサイエンスを学び、2018年9月に入社。趣味は日本各地を旅行すること。

A.S / エンジニア
大学では情報工学を専攻。UX/UI Designに興味を持ち、2017年4月新卒で入社。趣味は演劇鑑賞。月に一回は劇場で楽しむ。

H.Y / コンサルタント
中国の大学で情報工学を専攻、医療機器の画像解析の研究に携わる。卒業後、海外で働き自分の可能性を広げたいと、2017年4月入社。休日は自宅でゆっくり過ごすのが楽しみ。

エンジニアから見た「Deloitte dX Garage」という環境

―お三方がデロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)を選んだ理由を教えてください。

J.Y:私は台湾の高校卒業後、カナダに留学し、運動学とコンピュータサイエンスの2つの学位を取得しました。留学当時から日本で働きたいという想いがあり、大学のプログラムを利用しインターンシップに参加。そこで得た経験をもとにSIer、事業会社などを見た中で、当社を選びました。いちばん大きな理由は、DTCはコンサルタントと一緒に仕事をするチャンスが多く、エンジニアが企画段階からモノづくりまで幅広く関われること。SIerや事業会社は既にある技術やプロダクトありきのイメージがありましたが、DTCならコンサルティングファームにいながら、今はまだないサービスを自分たちで創造できることも魅力でした。

A.S:私の場合は、会社を選ぶときにいちばん大切にしていることはコンサルタントとエンジニアが協業している組織があるかどうかということ。学生時代からUX/UI Designに興味があり、徹底してユーザーに寄り添って、何がいいか一緒に考えていきたい、ユーザーの声を聞きながら開発したいと思っていました。また就活中には「女性でエンジニア志望は珍しい」といわれることが時々ありましたが、DTCでは特に女性だからと言われたことがなく、入社後も対等に扱ってくれるイメージを持てました。さらに、DXGは少数精鋭でベンチャーマインドも備わっているので、クライアントと密にコミュニケーションをとりながらトライ&エラーを繰り返し、スピード感をもって開発ができるところも大きな魅力だと思います。

H.Y:私は中国の大学で医療系の画像解析を研究。大学の時から海外で働きたいと思っていて、距離的にも近く、生活にも慣れやすい日本を選びました。私のバックグラウンドは理系なので技術を活かしてモノづくりを続けたいと思う一方で、ビジネスにも興味があり、消費者心理を把握したうえでビジネスとして成立させるスキルも身に付けたいと考えコンサルタントを志望。DTCは世界中にグループファームがあるので、お客様のどんな要望にも技術力でこたえられる土壌がありますし、徹底したお客様目線のプロダクト開発の経験が積めることを知り、DTCに入社を決めました。

― 「DXG」で働く魅力を教えてください。

J.Y:入社後から参画しているプロジェクトは、法律事務所の業務効率のためのシステムです。2つのシステムがあり、1つは既存システムの新しい機能の追加。もう1つはクライアントのユーザー向けのシステムのリプレイスで、クライアントと要件定義をしながら、UIからバックエンドのAPIまでフルスタックで参加しています。DXGはエンジニアが主導権を持ち、コントロールできる部分が多いので仕事が進めやすいと感じています。

A.S:私はJ.Yさんと同じ法律事務所のプロジェクトに携わりつつ、アセット(クライアントの課題を解決するプロダクトやソリューション)の開発にも携わっています。今までアプリ開発を多く経験し、案件の途中から関わり1を100にする仕事が多かったので、まだ具体的なイメージも固まっていない「ふわっ」とした相談段階から形を創りあげたくて、アセット開発を希望しました。コンサルタントから「こんなアイデアがあるけど、技術的に可能?」「クライアントの新規事業の立ち上げをサポートする仕組みを作れない?」などといった相談を持ち掛けられ、アイデアを出したり、フィジビリティをする仕事にも取り組んでいます。クライアントの潜在的な要望を引き出して、ゼロから今までにないサービスの1を創れるのがやりがいに繋がっています。

H.Y:私は入社後の1年半は製薬会社CEM導入プロジェクトに携わりました。業務フローの改善が目的で、モックを作るフェーズから要件定義、UAT(ユーザー受け入れテスト)までを担当。その後はデータアナリストとして、物流企業のサプライチェーンモデルの最適化や、アセット開発案件に携わっています。アナリティクスは、分析することがゴールではありません。分析の結果を通じて、どのようなコスト改善、業務プロセス改善を行っていくかが重要。解決のためにAIやAR/VRなどの先端技術を活用するなど、新しいチャレンジができるのもゼロから創り上げていく面白さの一つですね。

― 「Deloitte dX Garage」というチームの魅力をどこに感じていますか?

H.Y:チームには色々な領域の専門家がいるので、とりあえず誰かに聞いたら、何かしらの答えが返ってきます。しかも知識が深い。ただ知識があるだけではなく、質問に対して「回答+自分のアイデア」をすぐに出せるのがすごいと思います。素晴らしいメンバーに恵まれて学ぶことが多いですし、どんなハードルも超えていけそうです。

A.S:そうですよね、とにかく幅広く関われるのは面白いですよね。エンジニアだと開発領域にしか携われなくて、ビジネス領域には口を出せないということを知人からは聞いたりしますが、DXGでは、エンジニアとコンサルタントが直接話しあい、一緒に創り上げていけるチーム。社歴に関係なく、自由に意見を言い合えるこの環境は、私には理想的です。

― DTCは「Diversity & Inclusion」を推奨していますが、チーム内でそれを実感することはありますか?

J.Y:確かにDTCは、ジェンダー、国籍・カルチャーなどに関わらず、多様な人を受け入れる風土があると思います。台湾、カナダに住んでいた私は、日本に対してお堅いイメージをもっていましたので、入社前は正直、馴染めるか不安でした。でも実際に働き始めてからは、外国籍だから、女性だからとはいい意味で意識されず、フラット且つフレンドリーに接してくれるので違和感なく働けていますね。

H.Y:そうそう。私も中国のお正月は旧暦なので日本とは時期が異なるのですが、上司が「休暇は、旧正月の時期にとるの?」と声をかけてくれたり、懇親会を四川料理のお店で開いてくれたり、中華料理に詳しかったりと、異なる文化を理解し受け入れてくれるのが嬉しいですね。

H.Y:それに、私のチームのエンジニアには30代の子持ちの男性社員がいて、定時に「お疲れ様です」と帰っています。上司は「タスクさえ分かれば、会社でなくリモートワークでもいいよ」と言ってくれるので、プロジェクトや進行具合にもよりますが、制度を利用して自分のペースで働くというのはDTCでは普通のことですね。

A.S:私のプロジェクトにも、ちょうどワーキングプログラムを利用し週4日で勤務をしている女性社員がいます。身近にロールモデルがいるのは心強いですし、将来、結婚や出産などライフイベントがあっても、仕事と家庭を両立できるイメージが持てるのもいい環境ですね。男性でも子供が生まれてから「早く帰ります」という人やリモートワークを選んでいる社員も多いですしね。

J.Y:それに「体調悪いから早めに帰ります」と報告して、何か言われるなんてDTCでは全然ないですね。むしろ上司はもっと早く帰ってほしいと思っているくらい(笑)。土日に働くこともありませんし、休日は仕事のスケジュールも見ません。私は日本の色々なところに旅行することが楽しみなので、少し長めの休みをもらって旅行にでかけています。プロジェクト内のチームメンバーと調整しながら1週間くらいの休みを取ることはよくあります。

A.S:リモートワークをすることで、通勤時間を勉強や家族との時間に充てられるのもいいなと思います。体調がよくない時は休みを取りやすい雰囲気もあり、働き方については、制度の充実も含めてすごく配慮してくれる会社ですから、家庭と仕事と両立し、長くキャリアを築いていけそうだと思います。

― お三方の今後のキャリアイメージはどのようなものですか?

J.Y:私はインダストリー側のコンサルタントと一緒にソリューションデザインをしながら、よりユーザ―に近いところで議論しながらプロジェクトを進めていきたいですね。

A.S:私はUXデザインに興味があるので、もっと多くのプロジェクトで企画から参画し、UXデザインも含めサービス化を一緒に検討するようなことにチャレンジしたいですね。幅広い業界の知見を身に付けて、クライアントに提案できる引き出しを増やしていくのが目標です。

H.Y:私は今後もっともっとアナリティクス視点をもっているコンサルタントが必要とされていると思いますので、データ分析のスキルを深く身に付け、将来的にはインダストリーの知見を活かす現場で活躍したいと思っています。

※内容・所属ユニットは2019年12月のものです