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多くの企業がテクノロジーを駆使したビジネスモデルの変革、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組みはじめている現在、デロイトグループがさらに大きな存在感を発揮するためには、従来のストラテジー&オペレーション支援にデジタルアセットを組み合わせたコンサルテーションは不可欠。AI、IoTに代表されるような様々な選択肢があるデジタル領域の中で、これまでにないモノや価値を生み出すデジタルソリューションやデジタルアプローチを強化するため2019年6月に新たに組織化された「Deloitte dX Garage」で活躍するエンジニアに組織の特徴について語ってもらった。

プロフィール

尾崎 義尚 / Studio Senior Lead(マネジャー)
.NET開発をバックグラウンドに持ち、Node.jsやWebテクノロジーに深い知見を保有。2016年6月DTC中途入社。

染谷 直希 / Studio Lead(シニアコンサルタント)
前職では自社クラウドサービスおよびブロックチェーンのパブリックサービス開発をリード。2018年7月DTC中途入社。

廣本 直希 / Studio Lead(シニアコンサルタント)
前職で業務統合支援と並行し、スタートアップ起業しCTOを担う。米国のIvy Leagueの大学主催のアクセラレータプログラムに同社が採用された際に渡米し、MBAの教授から顧客開発手法について学ぶ。2018年10月DTC中途入社。

エンジニアから見た「Deloitte dX Garage」という環境

― お三方とも中途入社ですが、DTCを選んだ理由は何だったんですか?

尾崎:DTCを知ったきっかけは前職の上司から誘われたことですが、当時他のファームやベンチャー企業含め4社から声がかかる中で「DTCが一番未知数で面白そう」と感じたのが決め手でしたね。他ファームもこれまで通り仕事をすればやっていけると思えたのですが、DTCは9か国のエンジニアが一緒に働いていて、しかもデジタルという得体のしれない領域を強化していくと聞いて、興味が勝ってしまいました。

染谷:わかります。私も前職の上司から誘われてDTCを知りましたが、ちょうど最上流部分からデリバリーまで一気通貫で支援するTechビジネス強化に大きく舵をきっていたタイミングで面白そうと思えたのが決め手でした。前職では決まった要件に沿って実装することも多く「もっとこうしたらいいのに」と思うこともありました。それにステークホルダーが多すぎて、いい製品なのに世の中に出せないといったしがらみも経験したので、そういった人やプロダクトに依存しない環境で仕事がしたかったんですよね。

廣本:私は、直近スタートアップのCTOとしてアメリカで顧客開発手法を学び、ケニアでコードも書きながらクライアントワークをして・・・といった経験をしてきたのですが、テクノロジーを活用しながら新しいビジネスを創れる環境がDTCにあると知って日本に戻ってきました。他のファームはテクノロジーならテクノロジー専任になるので技術を突き詰めるなら恵まれた環境だと思いましたが、私自身のテーマが「テクノロジー×ビジネス」の両方だったので、幅広くエンジニアしながらビジネス視点を磨くには難しいのかなと。最近の北米のスタートアップだと、顧客開発志向やアジャイル開発をしながら、ビジネス視点を持って動けるエンジニアがリードしている現状があるので、世の中のトレンドと自分のやりたいことを比較し、専任になっていく環境よりもTechビジネスに舵を切ったばかりで、それこそスタートアップのようにトライ&エラーを繰り返しながら幅広く取り組める環境にあるDTCのほうがフィットするかなと考えたんですよね。

― 入社後のギャップはありますか?新たに気づいた組織の強みはありますか?

廣本:ギャップはまったくないですね。私たちのチームのミッションは、デジタルアセット開発、そしてこのアセットを通じた顧客ビジネスの高収益化・高付加価値化のコンサルテーション推進なのですが、希望していた通り、一部ビジネスを見ながら幅広くやれています。今のプロジェクトでは、コードも書きますし、スケジュール管理や開発体制のマネジメントもやりますし、顧客開発の観点で「伸びるビジネスをどうやってみつけていこうか」ということをコンサルタントと一緒に議論・検討して進められており、エンジニアの意見が尊重される環境は強みの1つではないかと思います。

染谷:そうですね。コンサルタントと同じ立場で一体となってビジネス創造を進められるのはDTCならではかもしれないですね。Slerだと30歳前後になると要件定義のような上流フェーズをやりながらプログラムを書く業務が多いと思いますが、DTCではさらにクラウドやブロックチェーン知見を必要とされたり、ビジネス視点で会話をしたりと役割や業務範囲が広がるのでビジネス側/Technology側どちらかにスキルを更に伸ばしていけるのは組織としての強さにも結び付いている気がします。

尾崎:お客様から要件が出てきて開発する体制ではないので最上流から関われる環境ではありますね。それに、社内向けのデジタルアセット開発も担うチームなので、案件発生はコンサルチームから思い付きで持ってこられたりすることも。「情報管理アプリ作ったら、こんなデータ収集もできると思うんだけどどう思う?」くらいのぼんやりしたボールが来ることも少なくないです(笑)お客様に当てに行くためのボールを作る相談とか。そうやって一緒に解決策を創り上げていく仕事も多く、構想段階からテクノロジー観点を盛り込めるのはその後の圧倒的なスピード感にも影響すると思います。

染谷:コンサルタントと聞くと、ロジカルで固まったものが出てくるイメージがあるかもしれませんが、結構真逆ですよね。最終的に根拠づけのための仮説検証はしますが、発端はアイデアベース。「ポン!」と投げてくることろから始まるので、ビジネスの種はたくさん転がっている組織ですよね。

― 社内における「dX Garage」の位置づけと働く魅力を教えてください。

尾崎:まだ正式な組織化をして数か月なのでどこまで認知されているかは測りきれませんが、デロイトグループ全体を支援するテクノロジーの中核チームとして「dX Garageに相談したら何か出てくるぞ!何かできるかも!」というのが社内で見られたいイメージですね。ゆるくても相談してもらえるような、相談の敷居が低いチームでありたいとは思っています。そのための組織体制づくりは私が担っているので、エンジニアが主役のチームを作れるよう日々調整ですね。

染谷:お客様やコンサルタントと一緒にアセットを創り上げられる醍醐味は、まさにこの立ち位置にもあると思います。テクノロジーを軸足にしながら「どういう風なプロトタイプがいいか、サービス設計はどうしたらいいか」を一緒にやっているので、エンジニアがテクノロジー観点で「できる/できない」の判断をすることも多々あります。両軸で実現可能性を探りながら進められる醍醐味もある組織です。

廣本:それに、スケーラブル且つリピータブルなデジタルアセット開発に向けて、そこに到達するための道のりもエンジニアにとってはやりがいのある環境だと思います。お客様にプロトタイプをもっていったときに本当にフィットするときは「そうそう、こんなの欲しかった!」というリアクションになりますよね。もちろん、一朝一夕では難しいですけど、そういうビジネスを見つけるために、コンサルタントと一緒に作っては捨て、作っては捨てを繰り返し最終的なゴールを目指していく面白さもあります。100回捨てられて、最後の1回でめちゃくちゃ感動してもらえるというのが、カリフォルニアスタートアップでも推奨されているので、100回の失敗をいかにコスト下げてできるか、最後の1回にたどり着いたら、そこから一気に開発体制をどう作り進めていくか自分で考えて進められるのもdX Garageならではの面白さだと思います。

染谷:組織が出来上がっていると評価基準も固まっているし、役割も固まっているので、そこから大きく変わるのは難しいんですよね。けど、dX Garageには新しいものを吸収する体制がずっとある―。もっとこうしたらエンジニアが働きやすい!と理想を言えば理想を追求してくれるのも個人的には魅力に感じていますよ。

廣本:わかります!この前、伸びるビジネスを探すための顧客開発手法についてコンサルタントやパートナーも招いて勉強会をさせていただいたんですけど「そもそも伸びるビジネス、新しいビジネスを創るにはこうやるべきなんですよ」という話をしたらすごく感動してもらって!それ以降、やり方や体制をガラッと変えている最中です。世の中的に最先端といわれるやり方をすぐに吸収してくれる会社・環境なんだなというのは感動しました。個人的にもそういった柔軟性の高い組織のほうがいいビジネスを創れると思っているので、こういう環境や同僚・上司と働けるのは自分のやりがいにもつながっていますね。

染谷:確かに今はまさに1つ1つ作っていく、整えていくフェーズなので、みんなでアウトプットを出してチームで動くぞ!というタイミングにあることが嬉しいです。ベクトルが同じ方向に向いている瞬間に立ち会っている実感がありますしね。これから形になっていくフェーズに入っていくと思いますが、今後もその1つ1つにやりがいを実感できるチームなんだろうなと思えますね。

廣本:藤岡さん(パートナー)がよく言っていますが、やはり「市場価値の高いエンジニアでいてほしい」というのは、そのまま環境に反映されている感じはしますね。アウトプットの質を高めるための投資に躊躇がないのは前職では考えられなかったですね。

染谷:確かにそうですね。私は2年連続でラスベガス開催のAWSイベントに行かせてもらいましたし、他のエンジニアたちも機械学習をするようなGPUプロセッサを購入してもらったり、GCPやAWS環境を整えてもらったりしていますよね。最近40インチモニターが流行っているのもそれですよね。

尾崎:それね。メンバーの1人が自宅で40インチの4Kモニター使っているみたいで。エディター、ブラウザー、Terminal、クラウドのコンソールを同時に見たいのでオフィスでも40インチ買ってくれ!と言われたんですよ。それで業務効率上がるならと思って他のエンジニアにも聞いたら何人か手が上がって(笑)重複にはなりますが、エンジニア個々に市場価値を高めて欲しいので、エンジニア同士でよい影響を与え合えるのであれば、その支援は惜しみなくするのが役割かな、とは考えていますね。

― 最後に、「dX Garage」はどんなエンジニアに向いていると思いますか?

尾崎:「最先端テクノロジー×ビジネス」のバリエーションも多様性に富んでおり、国内外の様々なお客様のニーズに対して特定のプロダクトやプラットフォームに依存することなく、解決策を無限に設定できる環境なので、多様なスキル・志向の方に向いてはいます。本当に色んなトピックをカバーできる環境ですから「新しい技術」「新しいサービス」「新しい仕事の仕方」等、様々なデジタルアセット・ソリューションを生み出すために自分を磨くことに労力を使える方は歓迎したいですね。

※内容・所属ユニットは2019年9月のものです