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INTERVIEWS

CGコンテンツの企画・制作によって、 自動車がもつビジュアルの魅力を 最大限引き出す。 CGコンテンツの企画・制作 によって、自動車がもつ ビジュアルの魅力を 最大限引き出す。

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CG事業推進部を牽引する2名の社員にインタビューを実施。国内外のあらゆる媒体で使用される販促用のCGコンテンツを制作するプロジェクトについてお伺いしました。

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福田 優理 / コンテンツプロデューサー / 2020年入社
メカづくりIT本部 CG事業推進部 企画・制作グループ

前職ではデザイン会社のデザイナーとして家電や雑貨のプロダクトデザインを担当。その後、今後も成長が見込める自動車業界に憧れて転職を決意。トヨタシステムズでは入社以来一貫してCG事業推進部で活躍を続けている。

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中島 成美 / コンテンツプロデューサー / 2017年入社
メカづくりIT本部 CG事業推進部 企画・制作グループ

学生時代は情報系の学部にて情報処理技術や手法を学ぶ。その後の就職活動で、自身の情報処理のスキルを活かしつつ、長く安定して働けるという観点からトヨタシステムズに新卒入社。以来、CG事業推進部で活躍を続けている。

CHAPTER 01 LEXUSのブランドイメージを左右するCG制作を担う

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まずはお二人が所属する組織の役割について教えてください。

福田 CG事業推進部の主な役割は、トヨタ自動車のクルマの設計データを用いて、世界中の販促物で使用される3DCG車両データ(車の形状データ)とそれから作るCG素材データ(静止画・動画・xRなど)を作成・提供することです。主にトヨタシステムズは、お客様のご要望を聞く要件定義などの上流工程に携わり、実際のCG制作は、パートナー会社と一体となって行います。

その中でも企画・制作グループはどのような仕事を行っているのでしょうか?

中島 大きく「準備」「制作」「販売」の3つの工程に分かれており、私たちの企画・制作グループは2番目の「制作」を担当しています。その他2つの工程は他のグループの管轄ですね。

福田 3つの工程を大まかにご説明します。最初の「準備」の工程ではトヨタ自動車から提供いただく自動車の設計データをCGデータに変換する作業です。設計データはCADデータと呼ばれるものなのでそのまま画像として使用することができない状態のため、一旦あらゆるデータの基にできるようにCGデータへの変換を行います。その次の「制作」の工程で私たちがCGデータを受け取って、お客様の要望をお伺いしながら、画像や動画など様々なCGコンテンツの企画や制作を行います。そして最後に「販売」の工程で、トヨタ自動車や国内外のトヨタグループ各社、そして一般市場にも制作したCGコンテンツを販売します。

お二人が担当している「CGデータ制作」のお仕事の流れを詳しく教えてください。

中島 私たちは主に国内外のLEXUSを中心に、トヨタ自動車の様々な車種のCG素材データ制作を担当しています。その中でも業務は大きく2つに分かれます。ディーラー店舗に設置されているカタログの画像や、ホームページに使用する画像を作成する業務と、それ以外のコンテンツを考える新規企画業務の2種類です。新規企画業務は、社内向けの勉強会イベントや販売用のWebページ、国内外のモーターショー向けなど様々な場面に向けて企画しています。

福田 どちらも共通して、まずはお客様にヒアリングを行って、どういったものをつくりたいのか、あるいは製品の訴求ポイントは何なのかということを細かくお伺いします。新規企画業務の方はある種何をつくってもいい状態なので、コストや納期などの現実的な要素を加味しつつ、お客様の要望を最も効果的に具現化できるコンテンツをこちらからご提案していきます。

CHAPTER 02 「開発者ならではの視点」からたくさんの学びを得る

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「CGデータ制作」には定常業務と新規企画業務の2種類あるとお伺いしました。まずは業務の具体的な仕事内容について教えてください。

福田 国内外のLEXUS販売店で使用するカタログ画像やホームページに掲載する製品画像を制作します。私たちのグループが長年携わっている継続的なお仕事ですね。この業務は中島さんがメインで担当しています。

業務を行う中で印象に残った出来事はありますか?

中島 少し前にLEXUSのISの画像制作を担当した案件がとても印象的です。トヨタ自動車側の窓口の担当者様から要件をお伺いして、制作した画像を開発の担当者の方々にもお見せして、全員からOKを頂く必要がありました。開発側のメンバーにはISの設計を担当したエンジニアの方から各部品の製造担当のエンジニアなどチーフ級のエンジニア数人に加えて、デザイナーの方も多数いらっしゃいました。やはりみなさん、並々ならぬ想いをもってISというプロダクトを生み出してこられたプロフェッショナルの方々なので、製品のイメージを左右する画像のクリエイティブには相当なこだわりを持っておられました。

開発側の方々からはどのようなリアクションがありましたか?

中島 少しでも画像の見た目をよくするために、たくさんの修正フィードバックを頂戴しました。製品のアングルや色味、光の入り具合など本当に細かい部分まで検討してフィードバックくださったので、修正作業は大変でしたが「良いものをつくりたい」という情熱をヒシヒシと感じて、そこに食らいつくように私も全力で画像の調整に向き合いました。開発側のメンバーの意見も、担当されている製造工程によってこだわりのポイントも異なるため、意見の集約という面でも大変な部分はありましたが、みなさんが納得できるように、膝を突き合わせて議論しながら調整や改善を重ねました。

エンジニアやデザイナーの方々と一緒に仕事をしたことで新たな発見などはありましたか?

中島 「開発者ならではの視点」に触れることができてとても勉強になりました。私たちも開発にかけた想いをヒアリングして、理解して、なるべく修正がでないように丁寧に画像をつくり込みます。しかし、いざ開発者の方々に画像を確認いただくと「このクルマが一番カッコよく見えるのは夕方のシチュエーションだからもう少し暗めの色にしたい」とか「このクルマは重心を低く見せたいからなるべくそう見えるようなアングルに変更したい」といった予期せぬフィードバックを多数いただきます。自分としては100点のものを提出しているつもりですが、やはりその製品のコンセプトを一番理解している開発者の方々ならではの視点があるのだなと、とても勉強になりました。

CHAPTER 03 誰よりも早く新型車に向き合い、訴求を考える

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続いて福田さんには新規企画業務についても詳しく教えてください。特に印象に残っている案件はありますか?

福田 LEXUSの新型車として発売されたRXの動画や画像を制作する案件が印象的でした。新発売のクルマなので、トヨタの方々に要件をヒアリングするタイミングでは、まだ世間に発表されていない、開発者しか知らない状態だったので、いち早くその全貌が知ることができ、とても興奮したのを覚えています。

RXモデルの新規企画を進めるうえで大変だったポイントはありましたか?

福田 この案件では制作のスケジュールの都合上、CGデータ準備の工程で制作するCGデータが完全に揃っていないタイミングで製品訴求用の動画を制作しなければならないという課題がありました。とはいえ、動画の制作にはCGデータが不可欠なので、トヨタ自動車の開発担当のデザイナーの方から、特別対応で試作段階のCGデータを借りて、急ピッチでコンテンツを制作し、なんとか制作進行することができました。

そのような試作段階のCGデータを提供してもらうには様々な制約がありそうですが、その辺りはいかがでしたか?

福田 おっしゃる通り試作段階のCGデータなので、社外には持ち出せないトップシークレットのデータです。しかし、それを使うしか方法がなかったので、トヨタ自動車側に交渉して、トヨタシステムズ側との契約を成立させて、なんとか特例対応でご提供頂くことができました。一般的な制作会社だとこのような対応はセキュリティ的にも相当ハードルが高いと思います。しかし、トヨタグループのIT中核企業である当社だからこそ、そのポジションがプラスに働いて、柔軟な対応が可能になったのだと感じています。

「トヨタシステムズだからこそ」という観点で言うと、転職を経験されている福田さんは、会社にどのような魅力を感じていますか?

福田 トヨタ自動車と対等にやり取りしながら案件を進められるという仕事面でのメリットもありつつ、やはり大手企業として、社員のことを大切に考えている福利厚生や各種制度の充実は本当に魅力的ですね。有給休暇の取得をはじめとして、プライベートとのバランスを考えながら業務をコントロールしやすいです。やるべきことを高いクオリティでしっかりやって、休むときはしっかり休むというメリハリがあります。

CHAPTER 04 グローバル視点でCG制作に向き合っていきたい

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では、お二人の今後の目標について教えてください。

福田 私は英語の習得が直近の課題だと思っています。業務の中で英語を使う場面が多く、社内のメンバーでも英語を使いこなせている人もいて、とても憧れるので早急に習得したいですね。会社の方針としても、どんどん海外顧客との取引を増やしていこうという流れがあるので、その勢いを加速させられるように力になっていきたいです。加えて、私たちが担当している画像や動画のクリエイティブ制作は、微妙な言葉のニュアンスでイメージの伝達に大きな差が生まれることもあるので、やはり海外の顧客とのスムーズな意識のすり合わせが丁寧に行えるレベルの英語力は不可欠だなと感じますね。

中島 私も福田さんと同様に英語の習得が急務だと思っています。英語ができると海外の方からも自分たちのつくった制作物に対するフィードバックが貰いやすくなると思うので、今後の業務改善やスキルアップといった観点でも、英語力の向上は他の業務スキルとの相乗効果が高いと感じています。反対に、こちらから主体的に海外の顧客に対して自分たちの制作物の良さを、熱量をもって伝えられるということにも憧れますね。

最後に、トヨタシステムズで働くおすすめポイントについて教えてください。

福田 アウトプットの形式がトヨタシステムズの中で一風変わっている点が特徴的であり魅力であると思っています。他の部署だと基本的にアウトプットとしてつくるものはシステムだと思うので目に見えるものではありません。しかし、CG事業推進部では目に見えるコンテンツを制作するのでやりがいも感じやすいかなと思います。

中島 チャレンジしやすい雰囲気が魅力的だと思っています。周りのメンバーを見ていても、やりたいと思ったことは自由にやらせてもらえている印象です。お客様へのヒアリング段階から企画、制作まで幅広い業務が行える部署ですし、やりたいことを見つけやすい環境でもあると思います。さらに、トヨタという枠からも飛び出してあらゆる事業に挑戦することも可能なベンチャー企業のような環境なので、そういった雰囲気の魅力はぜひ伝えていきたいですね。

お二人にはトヨタ自動車のブランドイメージ醸成にも大きく貢献する、CGコンテンツ制作プロジェクトについてお伺いしました。システムをつくる仕事とは少し異なりつつも「良いものをつくる」というモノづくりの根底にある想いが重要なのは変わることがないということが分かりました。今回の記事を通して、求職者の皆さまにトヨタシステムズのエンジニアの魅力が伝われば幸いです。

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※取材記事・部署名は当時のものです

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