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クラウド技術を駆使し、 金融データの統合と分析基盤の構築に挑む。 クラウド技術を駆使し、 金融データの統合と 分析基盤の構築に挑む。

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古川 栞梨 / システム開発エンジニア / 2021年キャリア入社
ファイナンスIT本部 顧客システム部 CX開発グループ

大学卒業後、大阪のIT企業でシステム開発に従事。主に製造業向けの生産管理システムの開発や、BIツールの導入を担当。その後、より規模の大きな仕事や、社会貢献度の高い仕事を求めてトヨタシステムズに転職。現在はトヨタファイナンスのデータ分析基盤構築をTSの立場で支援している。

CHAPTER 01 より大きな規模で、顧客の近くで、システムに携わりたかった

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前職ではどのような仕事をされていましたか?

前職は大阪にある100人規模のIT企業で働いていました。主に製造業のお客様向けに、工場で使用する社内システムの開発を担当。具体的には、在庫管理や工程管理のシステムをスクラッチで開発していました。例えば、アルミ加工の工場向けのシステムをつくったことがあります。原材料の大きな塊が届いてから、それを粉砕して溶かして加工し、長い板にするまでの各工程で使うシステムの画面を作成しました。どの工程でどの材料を何グラム投入したかなど、全てを管理するシステムです。また、途中からBIツールの導入も担当しました。お客様の社内に蓄積されたデータを活用するためのツールで、簡単にグラフや表を作成できるものです。このツールの導入後は、ユーザー教育も行いました。

転職を考えられたきっかけは何だったのでしょうか?

転職を考えた理由は主に二つあります。一つ目は、会社の規模が小さく、お客様と直接やり取りする機会が限られていたことです。間に大手ITベンダーが入ることが多く、自分たちで決めた方針が最終的に変更されてしまうこともありました。もう少し直接お客様とやり取りができて、規模の大きい仕事がしたいと思いました。二つ目は、社会貢献の実感をより得たかったことです。工場向けのシステムを開発していましたが、それが最終的にどのように社会に役立っているのかという実感が持ちにくかったです。

トヨタシステムズを選んだ理由は何ですか?

IT企業に絞って転職活動をしていましたが、トヨタシステムズを知ったのは父のすすめがきっかけでした。自身の転職活動の軸を満たしつつ、トヨタグループの一員として安定しているということもあり、エントリーシートを出してみることに。ホームページでファイナンスIT本部の募集を見て、前職の経験が活かせそうだと思ったことも、応募の決め手になりました。規模が大きく、お客様と直接やり取りできる点や、社会貢献度の高い仕事ができる点に魅力を感じました。

CHAPTER 02 データ分析のための基盤づくりに挑む

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入社後はどのような仕事をしてきましたか?

入社してからずっとトヨタファイナンスに常駐して2024年3月末までの約3年間、トヨタファイナンスのシステム開発に携わっていました。トヨタファイナンスでの主な仕事は、データ分析基盤構築支援でした。具体的には、クレジットカード、自動車ローン、TOYOTA Walletなど、様々な金融サービスのデータを収集し、分析しやすい形に整備する作業を行っていました。

具体的にはどのようなプロジェクトに携わられていたのでしょうか?

最も印象に残っているのは、クラウド環境を使ったデータベース構築のプロジェクトです。クラウドサービスを使用して、クレジットカード、自動車ローン、TOYOTA Walletのデータを一つの大きなデータベースに統合しました。このプロジェクトでは、Python言語を使ってデータの連携部分を開発しました。例えば、顧客単位に契約情報を集約したデータベースを構築しました。このデータベースは、後々のデータ分析やマーケティング施策の立案に活用されることを目的としています。

プロジェクトの規模はどのくらいでしたか?

チーム構成としては、トヨタシステムズの社員が4人、協力会社の方が2〜6人程度でした。私自身はチームの一員として開発を担当していましたが、プロジェクト全体の進行管理や方針決定などは上位の方々が行っていました。

CHAPTER 03 地道な作業でSQLの移行をクリア

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プロジェクトを進める上で難しかった点はありましたか?

一番大きな課題は、旧クラウドシステムから新クラウドシステムへの移行でした。以前は旧システム(Saasクラウド)を使用していたのですが、それを新システム(Paasクラウド)に移行する必要がありました。この移行の過程で、データベースの再開発やSQLの移行などを行いました。SQLの移行が特に難しかったです。というのも、旧クラウドシステム特有の関数やデータ形式があり、それを新クラウドシステムで使える形に変換する必要があったからです。

そのような課題をどのように解決していきましたか?

SQLの移行に関しては、まず既存のSQLを徹底的に分析。旧クラウドシステム特有の関数や書き方を洗い出し、それらを新クラウドシステムで使える標準的なSQL文に書き換えていきました。例えば、日付の扱い方が違ったりするので、年月日の表記方法を変更したり、スラッシュの有無を調整したりといった細かい作業を行いました。同じ抽出結果が得られるよう、何度もテストを繰り返しながら慎重に進めていきましたね。また、この移行を機に、データの構造自体も見直しました。以前は別々に管理されていたクレジットカード、自動車ローン、TOYOTA Walletのデータを、顧客単位で統合したデータベースを新たに構築。これにより、より包括的な顧客分析が可能になりました。

このプロジェクトで最もやりがいを感じた点は何ですか?

やはり、大規模なデータ統合を成し遂げたことですね。クレジットカード、自動車ローン、TOYOTA Walletという異なるサービスのデータを一つのデータベースに統合し、顧客単位で見られるようにしたことで、トヨタファイナンスの方々からも高い評価をいただきました。また、クラウド環境の移行を通じて、最新の技術に触れ、スキルアップできたことも大きな収穫でした。クラウドシステムやPythonなど、今後ますます需要が高まる技術を実践的に学べたのは、キャリア的にも非常に有意義でした。

CHAPTER 04 戦略的なデータ活用ができるエンジニアへ

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トヨタシステムズで働いて良かったと感じる点は何ですか?

まず、規模の大きなプロジェクトに携わることができる点です。トヨタグループという巨大な組織のシステムに関わることで、自分の仕事が社会に与える影響の大きさを実感できます。また、最新の技術に触れる機会が多いことも魅力です。クラウドシステムやPythonなど、業界で注目されている技術を実際のプロジェクトで使用できるのは、技術者としての成長に大きく寄与しています。さらに、お客様と直接コミュニケーションを取れる環境も素晴らしいと感じています。要望を直接聞き、それをシステムに反映させていく過程は非常にやりがいがありますね。トヨタグループの一員として働くことで得られる安定性と、常に新しいことにチャレンジできる環境のバランスが、トヨタシステムズの大きな魅力ではないでしょうか。今後も、この恵まれた環境を活かして、自身のキャリアを発展させていきたいと考えています。

今後のキャリアについてどのようなビジョンをお持ちですか?

今回のプロジェクトを通じて、データ基盤の重要性を強く認識しました。今後は、単にシステムを開発するだけでなく、そのデータをどう活用していくかという、より戦略的な部分にも携わっていきたいと考えています。具体的には、データアナリストやデータサイエンティストとしてのスキルも磨いていきたいと思っています。システム開発の知識とデータ分析のスキルを併せ持つことで、より付加価値の高い提案ができるようになるはずです。また、金融分野における IT の活用にも興味が湧いてきました。FinTech の領域は日々進化していますので、そういった最新のトレンドにも常にアンテナを張り、新しいサービスの創出にも関わっていければと思います。

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※取材記事・部署名は当時のものです

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