

採用担当として、転職者の自己実現と 成長途上にある会社の発展を後押しする。 採用担当として、転職者の 自己実現と成長途上にある 会社の発展を後押しする。
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新卒では人材派遣会社の営業職としてキャリアをスタート。その後、人材紹介会社でITエンジニアの紹介業務を行う中で、「求職者が入社して終わりではなく、その先まで関わりたい」との想いが強くなり人事職を志望。3社統合からの歴史が浅く、チャレンジできそうな雰囲気を感じられたトヨタシステムズに入社。以来、キャリア採用に携わっている。
CONTENTS
- CHAPTER 01 求職者の面接から入社後まで関わる
- CHAPTER 02 キャリア入社組に同期の繋がりをつくる
- CHAPTER 03 その人の目指すキャリアがここで叶うかを長期的視点で考える
- CHAPTER 04 制度設計や人材育成なども経験し、人事として専門性を高めたい
CHAPTER 01 求職者の面接から入社後まで関わる

まずは所属する組織の役割について教えてください。
人事部には4つのグループがあります。労務管理や人事制度設計を行う人事グループ、社員の健康促進や福利厚生、働き方改革に取り組むスマートワーク推進グループ、新入社員やITエンジニアの研修、キャリアパスを企画する人材育成グループ。そして、私が所属する採用グループです。採用グループでは、新卒とキャリア、障がい者の採用に関する業務を、社外や人材紹介会社様などと連携して行っています。
その中で奥谷さんはどのようなお仕事をされているのですか?
大きく分けて二つの業務があります。一つ目はキャリア採用業務。人材が必要な各部署と、現状の課題や、どんなスキルや資質を持つ方と一緒に働きたいかを打ち合わせ、求人を公開します。求職者の方や人材紹介会社様に情報をお伝えする際には、業務の詳細だけでなく、会社全体の魅力も伝えることを意識しています。当社ならではの魅力としては、「トヨタのプライムベンダーとして、漠然とした課題を抽出する超上流工程から、システム要件として落とし込んでいくまでの仕事ができる」ことや、「数億~数百億円規模のトヨタグループの基幹システムに、現場の最も近くで携われる機会もある」といったことが挙げられます。他に、新たな採用施策の企画やそれに伴って必要となる人事制度の提案も行っています。もう一つの業務が、キャリア入社者の定着・活躍推進。四半期ごとに開催されるキャリア入社者交流会など、交流の場をつくっています。元々希望していた、入社した転職者のその後を追う仕事を実際に担当することができ、やりがいを感じています。ただ、こういったキャリア入社者の定着・活躍の取り組みはまだまだ不十分だと感じているので、今後より本格的に取り組んでいきたいところです。
仕事の上で心がけていることは何ですか?
例えば、面接の場では、候補者の方に当社のファンになってもらうことを心掛けています。そのときはご縁が無くても、今後プロジェクトなどで関わる可能性もあるため、候補者のお話を聞くだけでなく、当社の魅力や業務内容の面白さをできる限り伝えるようにしています。面接官としては、スキルのマッチだけでなく、「今後のキャリアビジョンが当社に入社された後に実現できるか」に注目しています。ご縁があって入社された際には、長く活躍いただきたいと考えていますので、今後どのような経験を積んでキャリア形成をしていきたいのかを伺い、自社の状況と合うかという観点で話をお聞きしています。また、キャリアビジョン以外に重視している点はコミュニケーション。当社の仕事は、社内外とのコミュニケーションも非常に重要になるため、入社後を見据えて、面接の段階から当社のコミュニケーションスタイルに合うかといった点も大切にしています。
CHAPTER 02 キャリア入社組に同期の繋がりをつくる

特に印象に残っている仕事はどんなものがありますか?
キャリア入社者交流会ですね。キャリア入社者に名古屋本社に集まってもらい、ディスカッションをしたり、一緒にランチを取って親睦を図ったりする会です。キャリア入社の社員には新卒社員のような集合研修がなく、入社後はすぐ各配属先でOJTとなります。でも、同期の繋がりや人間関係は、仕事をする上でとても大切になってきます。また、「仕事の進め方が前職と違う」など転職者特有の悩みも、共感できる仲間がいれば、より安心して働くことができます。そのためのサポートをすることが交流会の目的です。また、昨年は通常の交流会に加えて、業務終了後に本社と同じビル内のレストランで親睦会を行いました。40人ほどが参加してくれ、私自身も主催者を務めると同時に、一参加者として交流を楽しみました。
実際に入社後の転職者の声を聞いてどうでしたか?
とても興味深い話もあり、キャリア入社者の生の声を聞けたことで得られたことも大きかったですね。「入社して良かった」という声がほとんどで、特にトヨタの大規模プロジェクトに携われたり、上流工程の要件定義から関われたりといったことや、困っていると相談に乗ってくれる人が多いなどをよく聞きました。社風としては、メーカーをルーツに持つ企業らしく、業務フローがしっかりしていて、真面目にコツコツ頑張る風土が根本にあり、その上でチャレンジする人が多いといった意見もありました。このように様々なバックグラウンドの入社者と話すことで人事の私とは違った視点から見た会社の良さや課題を知ることができ、人材採用の場面で活かせています。
仕事では人事部全体や他部署とのプロジェクトもあるのでしょうか?
はい。会社方針のVision2030達成に向けて、本部や部横断のプロジェクトがいくつか進んでいます。例えば、人事部全体ではキャリア形成に関するプロジェクトが進んでいます。これは受け身なキャリア形成ではなく、自分の役割を理解した上で、ありたい姿やチャレンジしたいことを考え、社員の自律的なキャリア形成を支援することを目的に取り組んでいます。他には、Vision2030に向けた最適な人材配置の検討も行われています。人を充足するには採用だけでなく、異動や外部パートナー企業様との連携といった方法もあります。どのようなリソース配分にすれば、全体として最適な人材配置となるかを、人事部だけでなく、総務部や調達部、経理部などと部署横断で検討しています。こういったVision2030に向けたプロジェクトは、まだまだ始まったばかりであるため、今後様々な仕事をされたい方にとってはチャレンジしやすい環境だと思います。
CHAPTER 03 その人の目指すキャリアがここで叶うかを長期的視点で考える

仕事のいちばんのやりがいはどんなところでしょうか。
前職も現在の仕事も、どちらも人材採用に携わる業務ですが、前職では目の前の求職者の方とクライアントをいかにマッチングできるかという視点で支援を行っていました。それに対して現在は、「入社した後その人がどんなキャリアを歩めるか」「トヨタシステムズに入社したことでその人がやりたいことをできるのか」という視点で考えます。入社してもらって終わりではなく、長く活躍いただけるかという視点で考えることや入社後の定着に関われる点に面白さを感じています。
仕事を進める上で難しいと感じたことはありますか?
転職して驚いたのは、人事という仕事柄もあり、関係者がとても多いことです。特に、新しい企画を提案する場合は、それが会社方針に紐付いた施策かどうかを必ず問われます。前職ではお客様の課題を解決することに重きを置いており、会社の方向性について考える機会は多くはありませんでした。立場の異なる関係者の納得を得るには、会社の方向性との関連をきちんと伝える必要があり前職とは異なり苦労もしますが、納得が得られれば協力してくれる人は多く、日々楽しんで仕事をしています。
入社前のイメージとのギャップはありますか?
良い意味のギャップで言うと、入社前は採用業務しかできないと思っていたのが、自分からやりたいと発信すればそれ以外の業務も任せてもらえる点です。自分から手を挙げてNOと言われることは、基本的に少ないです。新しい採用手法を検討するにあたり、人事グループとも協力しながら、より魅力的な人事制度を検討するなど、入社前に思っていた以上の広がりがありました。また、人材教育や研修が充実している点も良い意味でのギャップでした。採用業務は、市況感を知ることや、他社の人事担当者との情報交換も大切なため、業務に必要な研修であれば、積極的に受講することができます。ITエンジニアのキャリア入社者からも研修が充実していてびっくりしたという話はよく聞きます。苦労するという意味では、先ほども言ったように、会社の方向性をきちんと押さえる必要があることですね。IT業界は変化が激しく、会社の方向性もずっと同じではないため、会社の方向性を見定めながら、立場の異なる複数の関係者とも調整を行い、変化に合わせて仕事もアップデートする姿勢が求められます。
CHAPTER 04 制度設計や人材育成なども経験し、人事として専門性を高めたい

今後、採用グループでやってみたい仕事はありますか?
より入社後のミスマッチがない採用を追求していきたいですね。求職者自身が思い描くキャリアと会社の期待値がきちんとすり合わされた状態で入社してもらい、その後もエンゲージメント高くイキイキ働いてもらいたいんです。そのためには社外への情報の伝え方や、入社後のサポートなどもっと考えていく必要があると思っています。
今後の自身のキャリアについてはどのように考えていますか?
まずは現在の採用業務で経験を積んで、その後、人事制度企画や人材育成にも携わり人事としてのキャリアを重ね専門性を高めていきたいですね。上司とも定期的に面談をする機会があり、フランクに今後のキャリアに関する話がしやすい雰囲気もあります。今の採用業務でも前職時代にはなかった視点を手に入れましたが、将来的に人事制度や人材育成に携わるようになれば、また今までにない新しい視点でワクワクしながら仕事ができそうだと期待しています。
最後に、一緒に働きたい人はどのような人ですか?
IT業界は変化が大きく、社内でも少し前には良しとされたものが一転することもあります。当社で働くには自身の考えを貫くばかりではなく、そうした変化に柔軟に対応できることが大切です。かといって、流されるだけで良いわけでもありません。業界や会社の方針をとらえながら、自分のやりたいことをうまくミックスし、立場の異なる色々な人とも調整を重ねて業務を推進できる。そういう方とぜひ一緒に働きたいと思っています。


※取材記事・部署名は当時のものです