

経理でITをフル活用し業務を革新的に効率化させ、 グループマネージャーとしてのキャリアを築く。 経理でITをフル活用し 業務を革新的に効率化させ、 グループマネージャーとしての キャリアを築く。
- #社員インタビュー
- #事務系
- #バックオフィス

大学の経営学部で会計学を学んだのをきっかけに経理職を志し、自動車部品メーカーに就職。その後、生命保険の営業職への挑戦を経て、再び経理職に戻りキャリアを突き詰めようと決意。愛知県に本社があるIT企業の中でも規模が大きく、価値観にも共感できたトヨタシステムズに転職。入社6年目よりグループマネージャーを務める。
CONTENTS
- CHAPTER 01 全社で保有する有形・無形固定資産を管理
- CHAPTER 02 先端技術部門と協働で資産棚卸業務を革新的に効率化する
- CHAPTER 03 ITをフル活用し、欲しいITツールは自分で創れる
- CHAPTER 04 会社と社員への貢献から、自己実現を目指す
CHAPTER 01 全社で保有する有形・無形固定資産を管理

まずは所属する組織の役割について教えてください。
トヨタシステムズの経理部には、決算報告、債権・債務管理、資金繰りを担う主計グループ、事業部門の原価をプロジェクト別に計算する原価計算グループ、固定資産の計上や資産管理の推進を行う固定資産グループ、収益状況を分析し経営層へ報告する収益管理グループの4つグループがあります。私が所属する固定資産グループでは、固定資産に関する経理業務や、各部署が適切な資産管理ができるような仕組みづくりや働きかけを担っています。当社の固定資産には、サーバーやルーター等のハードウェア(有形固定資産)に加えて、サーバーで稼働するアプリケーション等のソフトウェア(無形固定資産)があります。ソフトウェアは目に見えないモノですが、開発にはエンジニアの労務費等がかかっており、その金額を計算して無形固定資産として計上しています。
その中で川端さんはどのようなお仕事をされているのですか?
私は現在、8人のメンバーが所属するグループマネージャーとして、グループ全体の業務管理、メンバーが起票した仕訳の承認、メンバーからの相談といったマネジメント業務に加え、プレイングマネジメントとして自ら企画検討・推進を行っています。キャリア入社時はスタッフとしてスタートし、2年目にチームリーダーとなり、6年目にグループマネージャーとなりました。役割が変わるにつれて、入ってくる情報の量が増えるため、視座を高めていく必要性をひしひしと感じながら仕事をしています。また、他グループのマネージャーや自グループのメンバーと一緒になって、どのように進めたら会社がもっと良くなるのか、トヨタシステムズで働く仲間がもっと楽になるのかを、日々考え、行動しています。
グループの業務には定常業務とそれ以外があるのでしょうか?
はい、大きく定常業務と企画業務の2つがあります。伝票を転記したり、決算資料を作成したりするような経理の基礎となる定常業務に加え、プロセス改善や自動化・システム改善、法令対応等といった企画業務があります。現在進めているのが、新しい会計基準への対応です。2027年4月から新しい「リース会計基準」が適用され、オフィス賃料といった賃貸借取引として費用処理したものを、リースを含むかを判断し、延長オプション対象期間等を検討しつつ、「使用権資産」として資産計上することとなります。そうなると大幅な業務プロセスの変更が必要となり、各部署での仕事の仕方も変わります。今はまだ、リース会計基準の文書を読み解き、会社のどこに影響するかといった分析をしておりますが、今後、各部署への説明が必要になってきたときに、経理用語は難しく捉えられがちなので、各部署がすっと理解できるような分かりやすい表現で発信していきたいと考えています。
CHAPTER 02 先端技術部門と協働で資産棚卸業務を革新的に効率化する

企画型業務の中で最も印象に残っているのはどんなプロジェクトですか?
RFIDタグを使った資産棚卸システムの導入です。RFIDタグとは、電波を使ってICタグの情報を非接触で読み書きできる技術です。大手衣料量販店のセルフレジでカゴごと商品を置くだけで会計できるシステムなどに使われています。そのRFIDタグを社内の全PCに貼り付けておき、ハンディスキャナで電波を飛ばすと、そのエリア内にあるPCのRFIDタグを瞬時に読み取り、資産管理システムに読み取った情報を棚卸情報として送るシステムを導入しました。発端は、社内の先端技術部門(新規事業開発本部)から「RFIDで資産棚卸できないか」と提案をもらったことで、1年の実証試験とさらに1年の準備期間を経て、3年目に本格導入となりました。従来の資産棚卸は毎年1回、資産台帳と現物を一つひとつ照合して確認していたため、膨大な時間を要していましたが、RFIDタグの読み取りに置き換えることで、効率的な作業で済むようになり、業務の負荷が激減しました。
初めてのことが多かったと思いますが、最も苦戦したのはどんなことでしょうか。
新しいIT技術を活用するということはワクワクしていましたが、まず検討段階で、上位層や各部署の棚卸作業者に対して、理解を得るところから始めなくてはなりませんでした。ルールに関しては、タグだけ剥がれて肝心のPCはどこかへ持ち去られてしまったような場合は、タグだけ読み取れても棚卸の意味がありません。現物がないときの読み取りリスクはどうするのか、結局のところ人の目視確認が必要になるなら、そもそも導入する意味がないのではないかというように、なかなか論点整理できず、議論が3ヶ月以上も続きました。他にも、ハンディスキャナの電波は約100m飛ぶのですが、必要以上の広範囲まで読み取ってしまわないよう、どこまでの出力に設定するかも課題でした。
社内の理解を得るためどんな工夫をされましたか?
王道ではありますが、とにかく地道に泥臭く、工程や動作をひとつずつ確認し、今までのやり方とRFIDで行うやり方を比較したり、リスクを洗い出して複数のパターンを検証し、ルール設計したりしました。トヨタシステムズは、新しいことを「やってみたら?」と言ってくれる風土があると思っていますが、理解が得られていない中で「とりあえずやってみよう」とはなりません。「やってみたら?」と言われるまでの道が、道なき山を登っていく感じで、そこがこの会社で新しいことに挑戦する醍醐味でもあります。
CHAPTER 03 ITをフル活用し、欲しいITツールは自分で創れる

経理業務の面白さはどんなところに感じているのでしょう。
経理業務の面白さは、会社全体のお金の流れを一番早く正確に把握でき、会社の動きが見えたり、経営のダイナミックさを感じられたりするところです。特に固定資産グループでは、回付された支払伝票をみて、「これは固定資産計上」というような単純に伝票処理するだけでも業務は成り立ちますが、「なぜ今このサーバーを購入するのか?」という理由を、決裁書類で確認したり、各部署の担当者へ質問したりしながら、背景の深掘りをしていくと、会社の動きが見えてくるようになり、一層面白さを感じられます。
トヨタシステムズならではの経理の魅力はいかがですか?
経理業務でIT技術をどんどん使えるのが大きな魅力です。例えば生成AIも、安全に使えるように社内展開されたものがありますし、自分が欲しいアプリケーションがなければ、社内のセミナーや動画、マニュアルを活用しながら、自作することもできます。つくり方が分からないときは、つくり方を教えてくれる方もいます。このような環境の中で、経理部メンバーがBI(ビジネスインテリジェンス)を活用した債権回収システムなどを自作し、業務時間の大幅な削減にも成功しているのは、当社ならではだと思います。
転職者として感じるトヨタシステムズらしさはどんなところでしょう。
先ほどお話したようなIT環境があることもそうですが、他のキャリア入社のメンバーも言っていたことで、「とにかく相談しやすい環境」があるところだと思っています。フリーアドレス席なので、ミーティングを設定しなくても、気軽にPC画面を見せ合って、「これってどう思う?」とメンバー同士で相談することができます。また、入社後のOJTに関しても、部署のみんなで理解し合う風土があります。
CHAPTER 04 会社と社員への貢献から、自己実現を目指す

転職して良かったと思うのはどんなことですか?
この会社で転職して良かったと思うのは、最初の会社の経理時代からやりたかったことをやれたことです。私はずっと固定資産を担当してきた経歴なのですが、やりたかったこととは、「資産管理の仕組み導入」です。固定資産の記録簿である台帳は、一般的に経理部が保管しており、その内容も各部署での資産管理には使いづらく、どうにかして変えられないかとずっと思っていました。トヨタシステムズへの転職後、ちょうど会計システムの入れ替えがあり、そのタイミングで提案しました。各部署が使いやすいような現物管理システムを整備し、そこから経理が必要な情報だけを連携する仕組みを実現しました。ずっとやりたかったことができたことは、自己実現に繋がっています。
今後の目標について教えてください。
幸いにもグループマネージャーとなり、より大きな仕事をみんなと一緒にしていきたいという希望が叶いました。能動的に課題へチャレンジしてきたこと等を評価していただき、今のポジションがあると理解しています。今後は自らが課題設定し、多くのメンバーと一緒に企画を動かしていくことで、自分の自己実現や成長に繋がれたらいいなと思っています。
最後に、一緒に働きたい人はどのような人ですか?
自分の実現したいことや、なりたい将来像を持っているような人と働けたらいいなと考えています。トヨタシステムズは3社が統合してまだ数年と若い会社であり、発展途上でもありますので、能動的に課題へ挑戦することもできる環境です。積極的にコミュニケーションを取り、自分が実現したい方向やなりたい将来像へと、関係者を上手にまとめて、推進していける方は合うのではないかなと思います。


※取材記事・部署名は当時のものです