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INTERVIEWS

大規模なプロジェクトの一員として、 大規模なプロジェクトの 一員として、 トヨタ車の品質改善に貢献する。

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加藤 雅也 / システム開発エンジニア / 2021年キャリア入社
エンタープライズIT本部 人事・品質システム部 品質解析グループ

前職は自動車部品メーカーのシステム子会社で、クライアントの基幹業務システムの維持補修業務や問い合わせ対応業務を主に担当。その中で、もっと自分自身で開発を行っていきたいという思いと、いずれは上流の企画工程に携わりたいという思いから、トヨタシステムズに転職。入社後から現在に至るまで、品質解析グループにて開発業務に従事している。

CHAPTER 01 お客様迷惑を最小化するために、品質改善に貢献

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まずは所属する組織の役割について教えてください。

品質解析グループの役割は、品質問題によるお客様迷惑ゼロを目指して、仕事の進め方を変革し、更なる品質改善の促進にITの側面から寄与することです。我々自身もしっかりと当事者意識を持って、市場品質案件の早期発見と早期解決の業務を支えるシステムの開発をしています。

具体的にどのように品質問題を検知するのでしょうか。

品質問題は、とにかく早期発見が大事です。そのため、「早期検知・早期解決」をキーワードにして、早く見つけて、早く改善するというマインドで仕事を進めています。品質問題検知のパターンは様々。例えば、故障したクルマが販売店に持ち込まれた際の修理情報・技術レポートや、コネクティッド技術によって車から情報を取得し、品質問題を検知します。

情報の取得・整理と解析まで行っているのでしょうか。

私のグループは情報を集約・視える化するシステムの構築が主な役割です。そのシステムを使った解析業務はトヨタ自動車のユーザー部署の方々が実施します。さらに、最近では解析業務のサポートを行えるよう、AIの導入も進めています。全国の販売店や走行中のクルマから膨大な情報が入ってくるため、それをまずは集約・整形します。また、そのデータを活用し、集計・グラフ化などを行い、視える化することで、より効率的に解析業務を行えるようなシステムを提供するのが我々の役割です。そうして整理された情報から異常な数値や傾向を探し出し、生産された年、車種、部位など、品質問題の傾向を捉えて、市場品質案件の早期発見・早期解決に繋げていくイメージです。

その中で、入社後どのような仕事を担当しましたか。

入社後すぐに現在のグループに配属されました。まずは、トヨタグループの一員としてシステムに関わる仕事をする上で、絶対に頭に入れておかないといけないルールや開発標準を学習するところから始めました。部署としていくつかの小さなブロック単位のチームに分かれて、連携しながら1つの大きなシステムをつくっています。そのため、現場に入ってからは、数カ月おきにいくつものブロックを移りながら、システムの全体像をつかんでいきました。各ブロックで開発者として、設計製造やテストを担当していました。

CHAPTER 02 ユーザーの想いをくみ取り、開発を進める

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現在はどのような仕事をしていますか。

現在、プロジェクトの1チームのリーダーとして、仕事を進めています。私たちのチームでは、集まってきたデータを加工し、オンライン上でグラフ化する機能をつくっています。オンライン上でグラフ化するというのは、Excelでグラフをつくる感覚に近いですね。ユーザーがいくつかのデータを選択して、ポチっとボタンを押せばグラフができあがるような仕組みをつくっています。

そのような機能をつくるために、どのようなことを考えていくのでしょうか。

出力されるグラフがいかにユーザーにとって有益な情報であるか、また、より効率よく解析を行えるようなUI/UXであるかを考えます。例えば、グラフの見た目を変更できる機能を設けるなど、様々な試行錯誤を繰り返します。実際のユーザーにも要望のヒアリングを行いながら、アジャイルという手法で開発を推進しています。必ず2週間で成果物をつくり、それを実際に見ていただいて、意見をもらう、という工程を繰り返しながら、どんどんユーザーのイメージに近づけたシステムをつくっていきます。

ユーザーの要望を反映させながら開発を進めていくのですね。印象的な要望はありましたか。

解析には様々な軸でグラフを用いるのですが、そのグラフをすべて同じ画面に出力したいという要望がありました。ただし、それを実現しようとすると画面に数百個のグラフが並ぶことになります。大量のグラフを同じ画面に表示するということはその分、大量のデータを取得・加工する必要があり、性能悪化に繋がりますし、そもそも情報量が多くなりすぎます。本当に実現したいことは何か?ユーザーの要望をそのままシステムに落とし込むのではなく、更に深堀して本当にやりたいことを聞き出すことが重要です。実装する際は性能面とのバランスを考えながら、ユーザーのイメージに近いシステムになるよう開発を進めていきます。

ユーザーの要望と技術的な実現性の最適解を探っていくという感じでしょうか。

そうですね。ユーザーにも様々な想いがあります。それを可能な限りくみ取り、予算やスケジュール、技術的な実現可能性など、あらゆることを考えながら開発を行っていくのがとても難しいポイントですね。無理と言ってしまえば簡単ですが、それでは私たちの存在意義がないと思います。いかにユーザーのイメージに近い形で、要望に応える提案を行うのかということを常に意識しています。

CHAPTER 03 規模の大きさは、やりがいの大きさに繋がる

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仕事をしている中で楽しいと感じるのはどういう瞬間ですか。

今は自分の手でシステムを開発しているときですね。ユーザーが求めているものをシステムとして形にできて、それを実際に使っていただけるという一連の流れに楽しさを感じています。ユーザーが実際にシステムを使っているところを見られるわけではないのですが、システムの維持改修工程で、ユーザーの声を聞く機会があるため、自分の仕事が、自分以外の誰かのためになっているんだなと分かり、うれしくなります。

他にもやりがいを感じる瞬間は多いかと思いますが、トヨタシステムズに転職してよかったなと感じるのはどのような点ですか。

色々ありますが、1つ挙げるとすればシステム規模の大きさですね。規模が大きいと様々なメリットがあります。開発したシステムを使っていただけるユーザーの数が多いため、その分影響力や責任の大きさがあり、やりがいを感じます。それとはまた違った側面では、プロジェクトの予算という部分も非常に大きくなります。旬のパッケージソフトなども含め、様々なものを取り入れながらシステムをつくっていくため、クラウドやAIなど、最新技術に触れられる点も魅力的です。

入社前後でギャップはありましたか?

前職もトヨタグループの会社ではあったので、あまり大きなギャップはありませんでした。ただ、入社してから驚いたのは、若手からベテランの方まで、あらゆる社員が、知識を得ることに貪欲な点です。そしてそれを会社として、豊富な研修プログラムを用意してバックアップしていて、とても良いなと思いました。社員のニーズと会社のニーズが合致しているような印象ですね。

社員の学ぶ姿勢を会社が制度でサポートしているのですね。

トヨタシステムズには「TSラーニングポータルシステム」という社内システムがあって、社員なら誰でもアクセスできます。そこには様々なジャンルの講座や研修が網羅されていて、予約すれば好きなタイミングで受講できます。予約しようとしたら満席になっていることがよくあるので、みんな積極的に学んでいるんだなと肌で感じます。若手社員だけではなく、ベテランの方も学び続けていると知り、とても驚きました。キャリアを積み上げてきてもなお、成長を止めずに勉強し続けるのはすごいことだと思います。また、技術の進歩に沿って、講座や研修が常に更新されていくのでありがたいですね。

CHAPTER 04 トヨタシステムズのポジションを活かして、
上流工程に携わっていきたい

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トヨタシステムズへの転職によって、入社当時の理想が叶えられそうでしょうか。

叶えられると思います。トヨタシステムズは一見IT子会社のように見えますが、事業会社の情報システム部門のような立ち位置です。トヨタシステムズ設立に伴い、トヨタ自動車と一体化してプロジェクトを推進してく体制が強化されています。そのため、入社理由である「上流の企画工程から案件に携わる」という仕事の進め方を実現できる環境は整っていると感じています。

では、今後はどんな仕事していきたいですか。

まずはしっかりと開発の知識や経験、そしてスキルを蓄えていくのが当面の目標ですね。そうした力があって初めて、上流工程の案件に関われるようになっていくのかなと感じています。そして上流工程に携われるようになった際は、お客様に寄り添った仕事をし、良いシステムを生み出せるエンジニアになっていきたいですね。

「お客様に寄り添う」とは、どのようなイメージでしょうか。

我々は幸いにもお客様の一番近くにいることができる立場だと思いますので、日々コミュニケーションを取りながら細かく困りごとを察知して、お客様が本当に求めていることを実現するというイメージですね。予算やスケジュール、技術的な問題など、制約は多いですが、その中でも要望を最大限叶えられるエンジニアでありたいです。そのために、顧客ファーストを徹底していきたいですね。

最後に、トヨタシステムズはどんな人に向いていると思いますか。

コミュニケーション能力はもちろんですが、私が一番に感じたのは、知識を得ることが好きじゃないとやっていけないということです。トヨタシステムズもそうですし、トヨタ自動車の方も非常に勉強熱心な方が多いです。我々がどんどん情報を取りに行かないと置いていかれてしまいますし、信頼関係も築けなくなってしまいます。だからこそ、常に自分自身のアップデートが必要な環境だと感じています。

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※取材記事・部署名は当時のものです

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