思考を重ねた
ベストプラクティスは
既成概念を超える
Business Development Div.
Manager
T.K.

若いうちに力をつけたくて、選んだのが当社

社会人としてガツガツと力をつけたくて、新卒で選んだ会社は大手レコード会社でした。メディアなどでも見知った企業でしたので、きっと早いうちにビジネススキルを高められると考えていたんです。

ただ入社後すぐに「希望を叶えるのは難しいかもしれない」と感じはじめるようになりました。ライブ関連の部署に配属となったのですが、先輩から教えられたことは「あのエリアはこの人とつながっておけば大丈夫」といった、“人脈がより良い仕事に繋がる”ということ。人脈の重要性を否定するつもりはありませんが、「20代の若いうちに、自分の力を高めなくて大丈夫なのか」「やりたかったのは、人脈に頼った仕事だったのか」といったことを自問自答するようになったんです。結局、大手レコード会社は早期に退職しました。 当時はAIなどが出始め、人の仕事がなくなるといったことも言われていた時期。次を考えたとき、「今できないことをできるようになって幅を広げておきたい」と考えました。そして、今の自分から一番遠いと思ったのがIT。偶然にも大学時代の同期と先輩がワークスに入社していて、相談がてら話してみたところ、当社の「やりたいことをやらせてもらえる会社」ということを、2人とも体現していることに魅力を感じたんです。社会人として自信を持ってイキイキと働く2人に憧れ、当社への転職を決意しました。

大切だったのは「論理的思考力」

現在はITコンサルタントとして業務に向き合っていますが、入社時は開発エンジニアでの採用でした。もともと文系出身でタイピングさえおぼつかない状態からのスタートでしたので、苦労しなかったといえば嘘になるかもしれません。 ただ、大変だったのはプログラミングを覚えることではありませんでした。当社は、自社パッケージを中心としたコンサルティングサービスを行っている会社でしたので、ただプログラミングスキルを高めてコードを書けばいいというわけではなかったんです。自分が組んだコードが製品に直結し、1,200社を超える大手企業に使われていく。そのため、まず「どうして作るのか、作るとお客様はどうなるのだろうか?」といった視点で思考を巡らせることが重要であり、身につけるのが大変だったと感じています。 とはいえ、この思考力は後天的に身につくものだとも感じましたね。これはITコンサルタントになった今になって改めて思っていることですが、「なぜ、どうして」という思考は、当社のどの職種にも必要な力。新人の頃、出社後に深く考えず順番にタスクを処理していると、先輩から「なぜ今それをやっているの?それしかないんだっけ?」と聞かれることが多々ありました。それに対して回答に詰まることも多くて…。日々の何気ない業務から思考する習慣が身につく文化が浸透していて、その繰り返しでいつの間にか論理的思考を行えるようになりましたね。

真の顧客課題を解決することが私たちの仕事

ITコンサルタントとしては、これまで40アカウントほどを担当してきました。その中でも当社のスタイルが如実に表れ、大きな達成感を味わえた案件があります。お客様は大手人材派遣会社様。先方が持つ派遣社員7,000名の既存DBに当社製品を接続して勤怠管理を効率化させる案件だったのですが、先方の派遣勤務体系が複雑だったことに加え、先方の既存システムと当社製品の接続相性が良くなかったことで、なかなか導入が難しいものでした。 そんな中、私たちが思考を重ねて出した提案は、「御社のシステム部門に相談して、既存システムと当社製品の間の中間システムを作ってください。それが御社のためでもあるんです。」というもの。普通ならあり得ない提案だったかもしれません。何せ当社はエンジニアを擁するIT企業。それが逆に、お客様へ「システムを作ってください」といって、設定思想からUI、必要な工数までまとめて提案したんですから…。 ただ私たちは自社製品に自信がありましたし、思考に思考を重ねた結果、これがベストプラクティスと判断したのです。結果として、お客様が動いてくれて中間システムを構築し、無事7,000名の勤怠管理がスムーズに行えるようになりました。その提案時に言っていただけた言葉が「こちらから開発リソースを出します。最良の提案をしてくれてありがとう」というもの。一見破天荒な提案でしたが、真の顧客課題を特定して解決策を生み出すという当社の姿勢を体現した案件だったと自負しています。

お客様、そして社員の人生を良くしていく

ITコンサルタントとして大切にしているのは、当社製品によってお客様の「時間」がどう変わるかをしっかり意識することです。例えば人事業務効率化で19時に帰れるか、20時になってしまうかは物凄く大きな差。その方に家族がいるとして1日1時間、月で20時間も家族と触れ合う時間を増やしてもらえるかもしれない。担当が10名いたとしたら、温かい家庭を10個も生み出せるのでは、といったことを考えると、提案にも力が入るんです。
そしてこの「時間」の考え方は、お客様だけではなく社員にも向けています。現在はマネジャーとしてメンバーの育成・指導にもあたっているのですが、業務的なマネジメントだけではなく、メンバーそれぞれの人生にもしっかり向き合いながら育成することを大切にしているんです。この会社で1日8時間、週5日勤務して週40時間、3年も働けば5000時間を軽く超えます。それだけの時間を費やす以上、意味のある時間にしてほしい。充実させてほしい。幸いこの会社は、本人の希望や意志を無下に潰すことはない、成長のチャンスが多い会社。これから入社する方も、当社でぜひチャンスをものにして、充実した人生を送ってほしいと思います。そして少しでも迷ったら、仕事観でも人生相談でも、何でも声をかけてほしいと思っています。私、温かい人間なので(笑)、そうした声にしっかり向き合っていきますから。