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プロフィール

伊藤 貴 / マネージャー
新卒でSIerに入社し、会計領域のSAP導入コンサルタントに。入社3年目から約3年、日系メーカーの海外拠点へのSAP導入プロジェクトでシンガポールに駐在。帰国後、引き続きグローバルな環境で活躍したいという思いで、2015年にDTCへ。

桑畑 紀正 / シニアコンサルタント
新卒で入社したSIerで、BIツールのSEやプリセールスとして約4年の経験をした後、ERPに関わるため、日系コンサルティング企業に転職。SCM領域のSAP導入コンサルタントとして役4年の経験を積み、上流の戦略から関わりたいという思いで、2018年にDTCへ。

大家 美香 / コンサルタント
新卒で入社したSIerに約6年半在籍し、一貫してSAPに関わる。開発からスタートし、販売領域のSAPコンサルタントになったことで、システムよりではない上流のコンサルティングに挑戦してみたいと思うようになり、2017年にDTCへ。

DTCを選んだ理由

伊藤:コンサルティングファームの中でも、SAP領域においてグローバルでの存在感を発揮しているのがデロイトだと思います。海外に比べて日本でのSAP導入は、適合がスムーズにいかなかったり、スクラッチでの開発が多くなったりと課題も多い中で、デロイトの海外での知見を吸収できることは大きな魅力です。企業の成長にとっての足枷となっている基幹システムを成長のドライバーにできるようなコンサルティングに挑戦したいと思い、DTCへの転職を決めました。また、他のコンサルティングファームよりも入社時のポジションランクが低いにも関わらず、年収が変わらなかったことから、待遇面での伸びしろがあると思えたことも大きかったです。

桑畑:私はSIerでBIツールを扱う中で、分析データの大元となる基幹システムに関わりたいと思うようになり、ERP導入を強みとする国内のコンサルティングファームに転職しました。SIerではなくコンサルティングファームを選んだのは、上流工程から関わることで企業のビジネス全体の流れを知ることができると思ったからです。しかし、決定した要件定義に従い、設計や開発を行う実現化フェーズへの参画傾向が強かったため、クライアントのビジネス戦略から関わっていける、上流工程からのプロジェクトが豊富なDTCへの転職を決めました。

大家:私もSAPコンサルタントとして、よりグローバルな環境で上流工程に挑戦したいと思うようになったのが、転職を考えたキッカケでした。そして、大規模かつグローバルなプロジェクトが豊富なコンサルティングファームを複数社受け、最終的に決めたのがDTCでした。理由は、DTCならSAPだけではない多様な経験を積むことができると思ったからです。前職でSAPしか経験してこなかったため、視野を広げるためにも、SAP以外のプロジェクトにも挑戦してみたいという思いがありました。

参画プロジェクトについて

大家:入社してからすでに3つのプロジェクトを経験していますが、2つ目のプロジェクトでは半導体関連企業向けにデジタル技術の活用も踏まえたシステム全体の構想策定を担当。まさにDTCへの入社時に希望していた、上流工程からの戦略コンサルティングだったため、貴重な経験となりました。システム全体におけるSAPの長所と短所を真に理解することができたこと等に加えて良かったのは、SAP以外のプロジェクトを始めて経験したことで、自分にはSAPプロジェクトが合っていると再認識できたこと。ゴールを探すことよりも、SAP導入という明確なゴールに向かって走っていくことが楽しいと思えるようになりました。また、SAPプロジェクトでは、システムだけでなく、クライアント企業のビジネスにも深く関わることができます。システム面と業務面の両方からビジネスにインパクトを与えられるSAPプロジェクトはやりがいも大きいと思います。

伊藤:私も最初のプロジェクトはSAPではない、公共向けのスクラッチ開発プロジェクトのPMO案件でした。それ以降の4つのプロジェクトは全てSAPプロジェクトですが、自分の専門外のプロジェクトに関わる機会があることもDTCの魅力だと思います。視野が広がり、コンサルティングファームならではの中立かつ公正な立ち位置で、クライアントにとってより最適なソリューションを提供できるようになるからです。実際、消費財メーカーの既存システムをSAPに移行させるプロジェクトに構想策定から関わった際は、SAPだけでなく周辺システムも含め、あるべき姿を約1年かけて描きました。全体を俯瞰し、重要度が高くないものに関してはSAP以外の安価なパッケージを組み合わせることで、コスト配分の最適化等も実現したのです。

桑畑:私が驚いたのは、入社してすぐにこれまで経験の無かったグローバルプロジェクトへアサインされたことです。国内消費財メーカーのロールアウトで、インドに毎月数週間出張しながら導入支援を行うグローバルなプロジェクトでした。初めてのグローバルプロジェクトで、購買・在庫管理プロセスのリーダーとなり、開発を担うインドのメンバーファームとも連携しなければいけませんでした。それでも乗り切ることができたのは、SAPプロジェクトにおけるデロイトのベストプラクティスやフレームワークがしっかり整備されていたからです。グローバルでSAPの実績が多いデロイトならではの環境だと思います。また、DTCでは比較的短いスパンで、次々と新しいプロジェクトに挑戦することができるため、短期間でコンサルタントとしてのスキルの幅を広げることができます。私も入社2年目にして、2つ目のプロジェクトに参画中です。現在は、国内メーカーのグローバルロールアウトプロジェクトで、海外の多数の販売会社へ標準化されたビジネスプロセスを展開していくための構想策定を行っています。

伊藤:クライアントにとっては、同じコンサルタントが継続して担当したほうが良いにも関わらず、上司であるパートナーがコンサルタント一人一人のスキル形成を重視し、なるべく多くのプロジェクトを経験させようとするのは、コンサルティング業務は人そのものが強みとなるため、人材育成を何よりも第一に考えているからだと思います。

DTCの強み

伊藤:大きく2つあります。1つは、上流工程からブレイクダウンしていき、最終的なシステムに落とし込むまでをワンファームとして提供できること。日系の大手企業の場合、意思決定がボトムアップ型にもかかわらず、現場と最終決定者である経営陣との距離が離れていることで、現場の声が正確に届かないこともよくあります。そのような中で、DTCはクライアントの現場をよく知るコンサルタントと、クライアントの経営陣と密にコミュニケーションを取れるパートナーの距離が近いため、ワンファームとして組織的にクライアントにアプローチすることができ、クライアントの中の乖離を埋めることができるのです。それこそ、コンサルタントからの要望を受けて、パートナーがクライアントのCIOを説得するようなこともあります。
そして、もう一つはやはりグローバルでの知見やリソースを活用できること。特にデロイトは米国本社のみならず、世界各国のメンバーファームで先進的な取り組みを行っています。例えば、オーストラリアのメンバーファームはすでに先端テクノロジーやクラウド製品とSAPを組み合わせたサービスの提供実績を多数有しています。米国と比べ、距離的にも、アプローチ的にも日本と近いオーストラリアの事例は日本でも導入しやすいため、アドバイザーや講演会の講師等として日本まで来てもらったり、実際のプロジェクトを支援してもらったりもしています。会社もそこへの投資を惜しまず行ってくれます。

大家:3つ目のプロジェクトで、米国本社の外資系企業のロールインを担当した時に感じたのが、デロイトならではのグローバルな体制。米国のコンサルタントが構想策定を行い、開発はインドのメンバーファームが行う中で、私は日本ならではの固有要件を米国のコンサルタントにフィードバックしたり、齟齬が生じた時の調整や整理を行ったりする橋渡し的な役割を担いました。一方で、逆にロールアウトのプロジェクトであれば、クライアントが事業を行う上で直面する、多様な文化や言語、地域特有の制度や社会規範等に関する課題に対しソリューションを提供している東南アジア日系サービス企業グループ(東南アジア地域11か国に拠点を展開)と必要に応じて連携できます。まさに国境を越えたワンファームとして、クライアントに最適なサービスを提供できる環境です。私自身、米国、インド、中国等、まさに多国籍な人達と関わる中で、英語力が鍛えられたことに加え、国ごとに異なるプロジェクト推進方法やマネジメントの手腕を学ぶことができました。

役立つ経験やスキル

桑畑:SAPコンサルタントとして必要なスキルは大きく3つあると思っています。長期間にわたるプロジェクトのマネジメント手法、クライアントの業務プロセスに対する知識、SAP構築における設計やプログラミング、テストを支援するためのITスキルです。その中で、私自身、DTCで特に強みになっていると思うのがITスキルです。コンサルタントが実際の開発を行うことはありませんが、SAPの機能面での制約等に関する知見を持っていることで、構想策定立案の精度が高まり、開発段階での不整合や手戻りを防ぐことができると思っています。さらに、DTCでは企業のさまざまな組織、機能、目的に対応したサービスを提供するオファリングサービスと、さまざまな業界・業種ごとの専門的知識とプロジェクト経験を持つインダストリーサービスのマトリックス型のサービス提供を行っています。その中で、オファリングサービスのテクノロジー領域のDigital Enterprise(SAP)に所属するコンサルタントにとって、上流工程を担う上でもSAPの専門的なスキルを有していることがアドバンテージになります。

大家:私の場合は、インドの開発エンジニアとやりとりをする際に、前職での開発経験が役立っています。英語が分からなくても専門用語で会話が通じる部分もありますし、前職での経験のことを話すと一気に心理的距離が縮まり、仲間意識を持ってもらえ、コミュニケーションがスムーズになるのが感じられました。

先端領域への取り組み

伊藤:SAPのテクノロジーの進化により、従来のSAPでは解決できなかった課題を解決することも可能になったと思います。その代表例がSAP Leonardo。デロイトのグローバルにおいてはすでに多数の導入実績があり、「Deloitte Reimagine Platform」と称するアセット化を行っています。日本においても、それらを業界に先駆けて導入していくことで、クライアントのデジタル革新をリードし、DTCとしてのビジネス拡大もはかっていきたいと思っています。

桑畑:DTCでは現場レベルでも、新しいテクノロジーの知識の共有や、実現可能性のディスカッション等を積極的に行っています。様々なソリューションに対する分科会もあり、希望すれば、誰でも参加ができます。私はSAP S4/HANA Public Cloudの分科会に参加しています。

最後に~転職を考えている人へのメッセージ

大家:私はDTCに入社するまで、コンサルタント=何でもできる人というイメージでした。しかし、実際にはそんなスーパーマンのような人は少ないです。わからないことも多い中で大切なのは、聞いたり、相談したり、周りの人を巻き込んでいくこと。DTCは自ら行動して解決しようとする姿勢があれば、みんなが協力してくれるため、安心して挑戦することができます。

桑畑:言われたことを単純に実現するスタンスではなく、本質的な課題は何なのかより良いうち手はないのかを考え答えを出していくことが好きな人であれば、DTCでコンサルタントとして活躍できるはずです。

伊藤:海外では業務もITもわかるSAPコンサルタントの地位が高く、クライアントからより強くリスペクトされていると感じますが、日本においてはそこまでの価値を発揮できていないように思います。今後は10年先、20年先も見据えながら、経営コンサルタント的な視座の高さとエンジニアとしての細かい知見を組み合わせたハイブリッドなサービスを提供することで、日本におけるSAPコンサルタントの地位向上に貢献できればと思っています。