挑戦する勇気と行動力を
評価してくれる人がいる。
自分が受け入れられたことが
何よりの証明。
先端メモリ開発センター
開発の最前線で数々の製品を手がけ、グループ長を歴任。当時、彼の退職はチームにとって大きな衝撃であったといいます。退職後のことから再入社に至る経緯、そして現在の状況などを紹介します。アルムナイ採用第1号として道筋を作ってきた、現・先端メモリ開発センター長に自身の体験を語ってもらいました。
2022年再入社
先端メモリ開発センター
大阪府出身。大学では工業化学を専攻。2001年にキオクシアにキャリア入社後、130nmのフラッシュメモリの開発、生産計画や量産展開を担当。先端メモリ開発を担う部門でグループ長を担い、責任あるポジションでキオクシアのメモリ開発を牽引。2018年に退職した後は装置メーカーや半導体メモリ開発メーカーを経て、2022年12月にキオクシアに再入社。
自分の可能性に賭けてみたい。
技術畑から飛び出し、新たな世界に挑戦。
はじめに、キオクシアから転職した経緯について教えてください。
いちばんは「自分の可能性を試してみたい」という気持ちからです。ちょうど、開発でひと区切りがついたタイミングで、外に出て挑戦したかったのです。また、ポジションが上がっていき、技術者一筋というよりも経営的な視点を養い、組織を運営したいという思いもありました。ところがあいにく当時は、経営を包括的に学べる環境は社内にはなく、MBAを取るために大学院へ入学しました。2017年のことです。平日は仕事、週末は勉強と忙しく過ごす中、半導体製造装置メーカーからコンサルタントのポジションでお声がけいただき、経営の知識を伸ばすチャンスだと、思い切って一歩を踏み出しました。
転職後の業務内容とその後のキャリアについて、教えてください。
半導体製造装置メーカーで、取引先が抱える課題解決のお手伝いをしていました。半導体製造装置メーカーにはデバイスに精通した人材は多くはいないので、キオクシアでの経験はとても役に立ちました。その後、外資系ベンチャー企業が日本でメモリ開発を手がけると聞き、ジョインしました。結局、開発に未練があったんですよね。メモリ開発はとてつもなく大変ですが、それを乗り越えてものをつくる醍醐味には、何物にも代え難い魅力があります。「また開発に戻れる」と、期待に胸を膨らませて転職しました。
ベンチャー企業での新たなメモリ開発を経て
キオクシアへの再入社を決意。
新たな環境での業務はいかがでしたか?
新しいメモリの開発に取り組みましたが、全くうまくいきませんでした。キオクシアがいかに恵まれた環境だったか、自分の甘さを思い知らされました。現在キオクシアでは新しい製品の開発に400〜500人のエンジニアが関わっていますが、当時、そのベンチャー企業でエンジニアと呼ばれる人材は数十名ほどと、規模が全然違いました。力及ばず、開発断念を余儀なくされました。
その後、キオクシアへの再入社を決めた経緯を教えてください。
身の振り方を考えなければならないとなった時に、キオクシア退職後もずっと交流のあった上司から「戻っておいでよ」と声をかけてもらいました。同僚や若い人からも「戻ってきてほしい」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。他からもお声がけをいただきましたが、やはり半導体デバイス開発をやりたい、仲間がたくさんいるキオクシアに戻りたいと、再入社を決めました。ただ、若干の不安もありました。当時キオクシアでは、アルムナイ採用は制度化されておらず、一度辞めて再入社した方はいなかったと認識しています。また、会社的に厳しい時期に貢献できなかった罪悪感と、ここからなんとか貢献したいという2つの気持ちを抱えていました。直属の上司は好意的でしたが、他の方はどうだろうか、果たして円滑に業務ができるのかという思いも正直ありました。しかし、取り越し苦労でした。皆さんに快く受け入れてもらい、技術中心というよりも将来のメモリについて方向性や戦略を練る部門へ再入社をすることができました。現在はまさに先端技術を検討する先端メモリ開発に従事しています。
仲間と分かち合うものづくりの喜び。
外に出て得た新たな発見。
外に出て、新たな発見はありましたか?
キオクシアの人たちのレベルの高さを再認識できただけでなく、皆さんの人柄の良さと、どれだけスマートで真摯に仕事をしているかも痛感しました。キオクシアは、企画から設計、開発、量産まで自社で一貫して手がける垂直統合型の企業です。それこそがキオクシアの魅力で、実現できる企業はなかなかありません。ひとつの製品を作るにも多くの人材が関わる巨大なプロジェクトになるため、一人ひとりの主体的かつ協力的な姿勢がなければ、なし得ることができません。モノをつくりあげる喜びをキオクシアの仲間と分かち合いたいという、自身の正直な気持ちにも気がつきました。
外に出て、良かったことはありますか?
やはり一番は人脈です。半導体製造装置メーカーにいた際に数多くの企業と接して、人脈が広がりました。先端メモリ開発センターはデバイス開発を手がけますが、パートナーの力が不可欠です。最先端の装置を生み出すため外部パートナーとはかなり密に仕事を進めますから、信頼できる人脈が大きな助けになります。また、経営を学んだことも役立っています。部門をマネジメントする立場として、研究費や投資などの予算管理とコスト構造の理解は欠かせません。今は当社においても経営が分かる技術者の重要性が認識されていて、学ぶ環境が整っています。もともとキオクシアは教育を大事にする社風があり、システムとして整備されているものもありますし、現場レベルで教えあう文化もあります。キオクシアの誇れる特長のひとつです。
外に出た経験に自信を持って、
キオクシアに新しい風を吹かせてほしい。
最後に、キオクシアへの再入社を考えている方へメッセージをお願いします。
再入社はとても勇気がいることだと思います。ですが、ぜひ踏み出してほしい。私が良い例ですが、キオクシアは、再入社希望者の応募を快く受け入れる土壌が整っています。再入社後も、一人ひとりとしっかりと向き合い、希望に寄り添い、努力や能力に見合った選択肢を提示してくれます。もっと言うと、「一度辞めた」という行動力は評価に値すると思うのです。外の世界に身を置いて初めて分かること、人脈や知識など、外に出たからこそ得られる何かがきっとあります。改めてキオクシアへの理解が深まることもあるでしょう。それは必ず武器になります。その自信を持って、キオクシアに新しい風を吹かせてほしいのです。
AIの進化に伴い、データセンターが広がっていくなど、フラッシュメモリ、SSDの重要性が増す中、私たちのNAND型フラッシュメモリの需要はますます高まっていますし、大容量かつ低消費電力を実現する3D DRAMの技術開発にも取り組んでいます。新しい、おもしろいことへの挑戦もたくさんできるでしょう。世界最新鋭の装置を使って、思いっきり開発に専念できる環境で、ぜひ皆さんの力を発揮してほしい。私たちと一緒に、世の中に「世界初」を届けていきましょう。
