プロジェクトインタビュー

数億円規模の
生産性向上に寄与。
人作業のデジタル化で
数千人規模の効率化を実現。

第一生産技術部 技術システム開発推進担当

世界トップクラスの半導体メーカーの開発・量産拠点として、フラッシュメモリの安定供給を推進する四日市工場。生産技術部にはものづくりを支えるスペシャリストが集まっている。製造装置と人の両軸から、生産性向上に向け日々取り組むエンジニアに、仕事のやりがいを聞いた。

プロフィール

2021年入社
第一生産技術部 技術システム開発推進担当

三重県出身。前職は車載用のソフトウェア開発で検査業務に携わる。新しい環境に挑戦して、業界にとらわれない知識を付けてもっと成長したいと、転職を決意。現在はプロジェクトリーダーとして、前工程における生産性向上に向けた業務改善システムの開発と運用を担当。

最先端技術に触れるキオクシアで、エンジニアとして成長したい。

キオクシアに転職を決めた理由を教えてください。

転職を決めた大きな理由は、 エンジニアとしての可能性を高めたかったからです。新しい環境で挑戦したいという思いもありました。前職では車載用のトランスミッションを制御する、ソフトウェアの開発を担当していました。もちろんそこでも色々学ばせてもらいましたが、「このまま外に出てエンジニアとして通用するのか?」という不安が芽生えたこと、また、車載ソフトは人目にはつかないため、評価を感じづらかったことも理由のひとつです。その点キオクシアは、将来性のあるAIやIT技術発展の基盤を支えるメモリ事業であること、世界トップクラスの半導体メーカーで、最先端技術に触れられることが決め手となり、入社を決めました。

これまでの業務内容について、教えてください。

入社後は、製造装置の稼働状況を可視化するシステム開発に取り組みました。装置のステータスをデータで把握できるシステムです。四日市工場の製造装置は、24時間365日稼働しているのですが、装置一つひとつを紐解くと、常に稼働しているわけではなく、メンテナンスなどで止まっている時間もあります。それを可視化することで効率的に装置を使えたり、装置に対し何か施策を講じた際に稼働率の変化を確認できたりして、生産性を高める次の一手に役立つデータを取得することが可能になります。このプロジェクトにはリーダーとして携わりました。入社してすぐにリーダーを任されたことに最初は戸惑いもありましたが、メンバーが支えてくれたおかげでスムーズにプロジェクトを遂行することができました。

数千人規模のスケールと、生産効率に直結するプロジェクトを担当。

印象に残っているプロジェクトについて、教えてください。

装置の可視化プロジェクトは、既に走っていた案件を引き継ぎましたが、ゼロから自分で立ち上げたプロジェクトに、「人的作業のデジタル化」があります。工場内にある装置は、日々さまざまな場所でメンテナンスが行われています。四日市工場は1日数百件ほどメンテナンスが発生しており、当時は現場の担当者同士がPHSを使って口頭でやりとりする運用でした。例えばパーツの差し替えが必要な装置があったとして、誰がいつそのパーツを発注して、いつ作業ができるのかといった履歴が残らず、担当者にしか分からない状況で、ロスや伝達ミスがあったとしても見えにくい状況でした。そこで、誰がボールを持っているのかを明確にし、担当者間の連携をスムーズに、業務の効率化を図れるシステム構築に取り組みました。

IT部門と製造部門、そして私たち第一生産技術部のチームが連携し、可視化させる項目を洗い出し、必要な機能や抽出したいデータ項目の設定、そしてなにより、四日市工場の製造に携わる数千人の現場担当者が使いやすいシステムを目指し、開発に取り組みました。「入力作業が増える」という現場の負担も考慮して、システム操作の簡素化やタスク立ち上げの自動化、自動編集機能も取り入れました。また24時間365日稼働の工場ですので、保守担当がいない時にも自動でシステムがリカバリーする仕組みも盛り込みました。テストを経てその後四日市工場の対象部門を複数に分けて、ウエハーの配線を担うMETAL工程の現場から展開を開始。その後、前工程のすべての現場でシステムを稼働させることができました。

現場の声に寄り添って、独りよがりにならないシステムをつくる。

仕事のやりがいについて教えてください。

社内システムなので、実際に使っている人が近くにいて、その声を聞けるのがいちばん嬉しいですね。声を受け、なるべく相手の思いに寄り添えるシステムをつくろうと、意識して取り組みました。もちろん、システムの信頼性も重視しています。現場の方からは、「何をすべきかが一目で分かり、仕事がやりやすくなった」とか、現場を管理するマネージャーからも「進捗状況を把握しやすくなった」と言っていただきました。また実際に業務効率化への貢献が、数字で分かることもやりがいにつながっています。今回、「人的作業のデジタル化」を行い、そのデータを元に業務改善を実施したところ、ある装置群の稼働率を向上させることができました。生産性に換算すると、年間で数億円規模の増強が可能になりました。もちろん自分一人の力ではありませんが、工場の生産性向上に貢献できる業務に携われることはやっぱり嬉しいですね。さらにこの夏に昇格し、主務になりました。努力が成果となって、役割を持たせてもらえることも、モチベーションにつながっています。

最後に、キオクシアへの転職を考えている方へメッセージをお願いします。

人に恵まれている職場だと感じます。半導体業界が未経験だった自分が入社後すぐにリーダーになった際も、メンバーが支えてくれたおかげでさまざまなプロジェクトを成功させることができました。他部署と関わることも多いのですが、それぞれの部署の都合を押しつけることもなく、相手の立場を理解しながら円滑に業務が進められるので、仕事もしやすい環境です。やりたいことがあれば、上司も同僚もそれを否定することなく、サポートしてくれるので、チャレンジもしやすいです。今度は自分がメンバーをサポートできるように、新しい方が働きやすい環境をつくっていきたいです。

※本記事は取材時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。(取材日:2025年6月)