日々30億件のデータが生まれる
巨大スマートファクトリー。
半導体の最先端で、
後工程へのAI導入加速に挑戦。
メモリ後工程統括部 メモリ製造課
敷地面積69万4000㎡。東京ドーム15個分にも及ぶ巨大な工場に7つの製造棟を擁する四日市工場は、世界最大級を誇るフラッシュメモリ工場だ。1日あたり30億件も生み出される膨大なデータの有効活用と、半導体製造の効率化に向け、現在後工程のAI化推進プロジェクトを担当するエンジニアに話を聞いた。
2021年入社
メモリ後工程統括部 メモリ製造課
北海道出身。大学では法学部に所属。前職は自動車向け部品メーカーで生産管理を担当しながら工場のIoT化を推進し、業務システム構築や不良検知システム導入を担当。現在は半導体製造の後工程における自動化・AI推進に従事する。
先進的な取り組みを実践する環境が魅力。製造現場の近くでシステム導入のプロを目指す。
キオクシアに転職を決めた理由を教えてください。
前職は自動車部品メーカーで生産管理を担当しながら、工場のIoT推進を任されていましたが、もっと製造の現場に近いところで力を発揮したいとの思いから転職を決めました。キオクシアの四日市工場は、スマートファクトリーとして自動化が進んでいると知り、興味を持ちました。特に半導体製造の基盤形成を担う前工程部分はさまざまな装置がシステム制御されており、IT化に本気で取り組んでいると魅力を感じ、システム開発と製造の現場の間に身を置く立場のプロとして挑戦したく入社を決めました。
AI導入、工場の自動化推進など後工程のIT化推進に奮闘。
現在の業務内容について、教えてください。
入社からこれまで、システム統括グループのスマートFAB推進チームに所属しています。入社した当初は、前工程のプロセスでは先んじてシステム化が進んでおり、後工程はこれから、前工程に追いつけ追い越せと自動化を進めるプロジェクトが本格的に立ち上がったタイミングでもありました。私の直属の上司は、前工程のシステム化を担当した方。私自身は、前職で生産のシステム導入を経験した身ではあったものの、半導体という新しい世界で、右も左も分からない状態です。最初は前工程のシステムを担当している方の指導を受けながら、OJTというかたちで学ぶ日々でした。
最初に着手したのは、後工程への画像解析AIの導入です。製品の撮影から始まり画像データの解析、検証、不良チェック、装置へのデータのフィードバックを自動化させる流れを確立しました。
この工程はウエハーが対象でしたので、前工程の知見を活かし対応できましたが、後工程はウエハーの形状だけではなく、工程によってさまざまな形状があるため、AIに学習させるモデルもより複雑で、まだまだ時間がかかりそうです。後工程は今回の画像解析以外でも人が対応している部分が多く、自動化できる余地がたくさんあります。
効率化や生産性向上はもちろん、今後、労働人口の減少に伴い省人化は不可避という現実もあり、社内的にも非常に重要なプロジェクトとなっています。
前工程の実装レベルに感動。新しい技術に挑戦できる土壌もある。
仕事のやりがいについて、教えてください。
今回、後工程の自動化は、数年を見越した大きなプロジェクトになります。肌感覚ではありますが、まだまだ先は長いと考えています。関係各所と連携し、後続のプロセスにおいても自動化の実現が急務であると考えています。製造現場への自動化導入を進めるにあたっては、製造現場の知識とシステムの知識の両方を備えた人材が必要だと思われがちですが、個人的には、あまり現実的ではないと考えています。半導体製造のある程度の知識を持ち、かつシステムの知識を有し、専門家と製造現場のエンジニアをつなぐ人材を増やすことが、カギになるのではないでしょうか。さらに社内の理解があるかどうかも重要です。四日市工場では、スマートファクトリーとして自動化を必然と捉えているので、仕事がしやすい環境だと思います。いち早く自動化に取り組んできた前工程部隊というお手本もありますし、先進的かつ新しいことに挑戦できる環境はとても魅力だと働いていて感じています。前工程のスマート化が進んでいることを目にした時は圧倒されましたが、プレッシャーと同時に挑戦するおもしろさも感じています。
効率化とヒューマンエラーの回避に貢献。ものづくりを支える醍醐味。
今後取り組みたいことを教えてください。
画像解析の話に戻りますが、システムの導入が完了した後も、これで終わりというわけではありません。半導体は常に進化し、ライフサイクルが速いため、基準となるモデルは常に見直しが必要です。解析に最適なモデルの条件設定など検討要素も多く、また、日々発生するデータを効率よくアウトプットし検証する仕組みの必要性も分かってきました。装置側の課題もあり、その対応も必要です。自動化の本当の成功は、量産に直結させてこそと私は考えています。他部署と連携しながら後工程全体の自動化に向けて、自分の知見を活かし、製造現場とシステムエンジニアの間に立って、得られる価値を最大限にして、キオクシアのものづくりを支えていきたいです。
最後に、キオクシアへの転職を考えている方へメッセージをお願いします。
法学部出身で、システムとは全くの畑違いからキャリアをスタートさせました。一見システム担当と聞くと、二の足を踏んでしまう方も多いかもしれません。ですが、私自身ゼロからシステムを学び、半導体経験もゼロで始めて、後工程のファクトリーオートメーションを進めるプロジェクトを担当するまでになりました。キオクシアは教育の文化があり、前工程の担当者を講師に迎えた実習プログラムも用意されています。部署内では、システムの知見に長けている人、製造の知識が豊富な人など、さまざまなタイプの方が活躍しています。自身の志向や得意不得意に合わせて活躍できる場はたくさんあるので、ぜひ安心してチャレンジしてほしいと思います。
※本記事は取材時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。(取材日:2025年6月)







